20:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2013/09/04(水) 23:18:26.05 ID:I2yqYOzuo
「ふんふふーん」
やや調子はずれな鼻歌を歌いながら勇者は魔王城をずんずんと進んでいく。その歩みにがさ、がさという効果音が付随してくる。
「駄目でもともとでやったけど、だいせいこう!だね!」
21:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2013/09/04(水) 23:19:18.02 ID:I2yqYOzuo
そして城の奥に進もうとするが。
「そーら、倍返しだ!」
その声に咄嗟に身を投げ出す。
22:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2013/09/04(水) 23:19:44.23 ID:I2yqYOzuo
「……うるさい」
魔道元帥に叩きこまれる魔力の奔流がその激しさを増す。
「ほうほう、自覚はあるようだな。愉快なことだ……」
23:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2013/09/04(水) 23:20:26.31 ID:I2yqYOzuo
次回こそ魔王との対決です。
金曜か日曜になる見込みです。
24:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 23:32:50.21 ID:j8tvI0uXO
今のところヤンデレというよりちょっとキツイ一目惚れぐらいだな
25:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/05(木) 08:15:02.57 ID:P2AK284Ko
乙です
しかし今のところ敵も味方も同情の余地が無く消えて良かったねってのばかりだな
>>24
ここまでの展開だと他の人でもヤンデレっぽさを強調するのは辛そうな気がする
26:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/06(金) 01:21:39.00 ID:LEs8SulT0
乙です
勇者は、(王子への一方的な?)愛があれば百人力どころではないみたいですね〜
27:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2013/09/11(水) 00:40:20.01 ID:29LAOzZko
「随分静かなんだなあ。これならもっと早く攻め込んでもよかったかも」
勇者は独白する。もっと苛烈な戦闘の連続があるかと思ったのだが、時折襲い掛かってくる魔物も閃光一つで沈黙するほどのもの。文字通り指先一つで殲滅されるくらいのもの。
「拍子抜けだなあ。まあ、それでも万全を期する王子君は流石なんだけどねー」
28:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2013/09/11(水) 00:41:07.28 ID:29LAOzZko
「痛い!痛い!いたいいたいいたい!うううううう!あああああ!いたいよう!いたい!いたい!いたい!いたい!ううわああああ!!」
勇者は恥も外聞もなく転げまわる。
「ふん、見苦しいことよ。まあ、余の不徳か。苦しませずに葬るべきだったかの」
29:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2013/09/11(水) 00:42:30.17 ID:29LAOzZko
そして勇者は運命に出会う。
修道院でも孤立する勇者にそんな無遠慮な言葉を放ったのが第二王位継承権を持つ王子であったのは幸いだったのかどうか。
ともかく、腫物を扱うように。空気のように。そして害悪として扱われていた勇者に遠慮なく声をかけたのだ。
「はう?王子君のお世話係は私じゃない、よ……?」
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