過去ログ - 一方「だが上条、オマエには……『一方通行』と呼んでほしい」
↓
1-
覧
板
20
15
:
◆lWV9WxNHV.
[sage saga]
2013/08/30(金) 21:29:42.53 ID:bLPk5RuH0
「インデックス……」
さっきは喜んでくれていたみたいだったのに、どうしたのかと思ったけれど。
インデックスは能天気に見えて、時にとても思慮深い。
少し遠い未来、自分が陥るのだろう苦悩を探し当て、案じてくれているのだろう。
きっと的外れではない。けれど上条は笑顔のままだった。
「一方通行はさ、何があっても打ち止めの手を取るよ。俺が手を差し出しても、鼻で笑って無視されるぜ?」
「でも」
「一方通行は俺が手を引かなくても、俺の隣に立ってくれるよ。一緒に前を向いて行ける」
俺の隣で、同じ方を向いて、二人で歩いて行ける気がするんだ。
いつだったか、そう思った時のことを手元に返す。
一方通行が初めて上条に手を伸ばしてくれた時のこと。
どんなに強い意志と能力を持っていても、ただの女の子なんだと知った時のこと。
遥か昔にも思えたし、つい昨日のような気もした。ひどく鮮明に思い出せる。
「とうま……」
呆れたような、しかし嬉しそうな顔でインデックスは溜息をついた。
「そうだね。その方が、とうまらしいかも。でも、世界は時々残酷だから。
あくせられーたが一人じゃどうにもならない時に、私がピンチになっちゃったりするかもだよ?」
「インデックス、そんなの」
「だからね」
そんなの俺が何とかしてやる、という言葉を優しい笑顔で遮って、インデックスが弾むような声で言った。
「私、頑張るんだよ。とうまがちょっとだけ、手を離してもいいようにね」
「へ……?」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
232Res/135.96 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 一方「だが上条、オマエには……『一方通行』と呼んでほしい」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1377864369/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice