過去ログ - 魔王「勇者が金欠過ぎて街の飯屋でアルバイトしてる、だと……?」
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1: ◆4jPnOLgqH.[saga]
2013/08/31(土) 00:39:02.24 ID:OeENFgkc0
勇者「いらっしゃいませ下町食堂へ!えっと、御客様は二名様で宜しいでしょうか?」

魔王「――……へ?あ、あたしは……いや……えっとその……」

秘書「はい、二名でお願いします。それと我が主は葉巻をお吸いになりますので、出来れば窓際の席で宜しいですか?」

勇者「窓際の席ですね、畏まりました。それじゃ……あちらの席へどうぞ。直ぐにお冷をお持ちしますね」

魔王(うわぁマジで働いちゃってるよ、物凄い笑顔でこっち見てたよ。何だよ勇者との初対面は憎悪の顔で剣を向けてくるがデフォじゃないのか?
   というかどうしよう、生で見る勇者結構カッコ良かったな。何時も遠見の水晶で眺めてただけだったし……やっぱ生は違うな!
   今まであたしに挑んで来た奴なんて、弱すぎて自己紹介の後直ぐに消し炭だったし……)ミシミシ

秘書「魔王様、城の物と違ってテーブルは木製なので、あまり握り過ぎると簡単に割れてしまうかと」

魔王「おいどうするんだよ秘書助……!しかもあのこなれた積極術とか、かなり前からここに勤めてるだろ……!」

秘書「助は止めて下さい……金欠のあまり回復の野草すら購入出来ず、挙句の果てに餓死寸前でこの店に入店し暴食。
   その時の借金まであるみたいです。多分ここのアルバイトの報酬的に、再び冒険に旅立つのは……短く換算して1年後程になるでしょうか」

魔王「え、アイツここでどんだけ食ったんだよ借金作ってんだよ。これじゃ何時までもあたしの所まで来ないじゃん」

秘書「左様で御座いますね」

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2: ◆4jPnOLgqH.[saga]
2013/08/31(土) 00:41:08.82 ID:OeENFgkc0
よくある勇者と魔王ものですが、バトルはあまり入れずグダグダ食堂物みたいにやっていこうと思います。
なんか孤独のグルメとか見てたら食堂物とかいいなぁと思い、思い付き執筆なので多目に見てくれると助かりますぜ。


3: ◆4jPnOLgqH.[saga]
2013/08/31(土) 00:42:03.03 ID:OeENFgkc0
メイド「ちょっと勇者、何でこんな所でボーッと突っ立ってるのよ。早く水運んじゃわないと、また注文混んじゃうじゃない。
    ランチタイムまだ終わってないんだから――もしかして……疲れてる?アンタ普段そう言う事言わないから。疲れてたらバックで休んでくれても良いのよ」

勇者「あ、いや、別に疲れてはいないよ。体力だけが自慢だし……ってそうじゃなくて、今来た人達の服装が結構豪華でね。
   女の子の方は高そうなドレス着込んでて。それにもう一人の燕尾服の人は、女の子を主なんて言ってたし……貴族の人かな。
以下略



4: ◆4jPnOLgqH.[saga]
2013/08/31(土) 00:43:25.46 ID:OeENFgkc0
魔王「しかし何だな、こうして見ると人間達は和気藹々としてるんだな。見てみろ、人を殺しそうな男とゴボウのような男が一緒に酒を飲んでいる。
   まるで別種族のような二人なのに……領土や些細な違いで罵り合っている魔族とは大違いだ」

秘書「人間は群れねば生きられない種族、我等魔物とは根本から異なります。それに人間も常日頃争いが絶えないのは変わりませんよ」

以下略



5: ◆4jPnOLgqH.[saga]
2013/08/31(土) 00:47:33.70 ID:OeENFgkc0
魔王「…………」ボー

秘書「どうやら主は、勇者相手だと緊張してしまうようですね。もしや、一目惚れでもしましたか?」

――バリンッ
以下略



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