過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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16: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/09/03(火) 22:45:13.18 ID:aSNq81Rdo

「どういうことだ?インデックスが知らない魔術なんてあるのか?」

「私が覚えている魔術というのは記録に残っているもの。記録に残っているということは過去に使われたことがあるものってこと。」

上条は、インデックスがどこか寂しげに言った言葉を飲み込むまで、少しの時間を要した。しかし彼女の言葉に秘められた裏の意味を理解すると、驚きの表情を浮かべた。

「……じゃあ、今まで誰も使ったことのない、新しい魔術は、」

「私には、分からないんだよ。」

インデックスはふるふると、力なく首を振った。

「でも、今までどんな魔術だって対応してきたじゃないか。」

「そうだね、」

「全く新しい魔術なんて、百年にひとつだって生まれないから。」

新しい魔術というものが、どれほど凄いものなのかは分からない。百年の間に一体何人の人間が生まれるのだろう。どれだけの魔術師が存在するのだろう。途方もない数の人間がいて、それでも生まれる筈のないもの。

「殆どの魔術師というのは過去に生まれた魔術をアレンジして使っているだけなんだよ。だから私の知識で対応できる。アレンジの仕方にも法則性はあるし。」

「だけど、過去のどんな魔術にも影響されずに創り出された魔術があるとしたら、それは私には分からない。」

「一方通行のこの力は、その『新しい魔術』だって言うのか?」

「確信は持てないけれど、」

「でも、それに近いものであるとは思う。」



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