過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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24: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/09/03(火) 22:56:12.05 ID:aSNq81Rdo



「絶対嫌だよ、ってミサカはミサカは駄々を捏ねてみる!」

「バカ言うんじゃないよ、最終信号。今この瞬間、ミサカたちは第一位の足枷にしかならないってこと、アンタだって分かってるんでしょ。」

「でも、それでも。」

少女は知っている。自分が我が侭を言っているだけだということを。でもそれでも言ったっていいじゃないか、未だ生まれたての、初めて空気に触れてから1年も経っていない生き物なのだ。彼女は生きている。だから、間違いだって、ただの我侭だって、主張する権利がある。それはひとつの真理であった。

それに対して一方通行の行動も、非常に理に適っていた。
自分の身が危ないという状況で、自分の身だけを守るだけというならともかく、9971人もいる妹達を守り切るというのは非常に困難である。妹達は一方通行を捉える糸として狙われているだけであり、あくまで本命は一方通行だけであるというなら、彼女と妹達の共存関係を切ってしまえば妹達に迫るそのリスクはあっさりと消え去る。
そう考えた一方通行が実行したのは、MNWに代わる代理演算装置の制作であった。

彼女は元々考えていたのだと言った。いつまでも彼女たちに頼ってばかりではいられないからと―むしろ頼って欲しかった、助けになりたかった、私達にとって重荷なんかじゃないって分かっててくれてるんだと思ってた。幼い少女は様々な言葉を使って彼女を思い留まらせようと努力したが、それが無意味に終わることを周囲の誰もが気付いていたと思う。学園都市第一位の表情は、もう全てを捨てることを決心し終えたそれだった。

「ごめンな、」

そのとき少女は、尊大な彼女が謝るのを、初めて聞いた。でもそんな言葉より、続けて呟かれた言葉の方が、もっと悲しかった。

「今まで、ありがとな、」

「お別れなんだね、ってミサカはミサカは、」

その言葉を聞いて、彼女は全てを諦めざるをえないことを否応なしに理解したらしかった。



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