過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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23: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/09/03(火) 22:54:17.17 ID:aSNq81Rdo

「これ、何だ?」

どこか上機嫌な彼女が見せてくれたのは、ハリウッド映画に出てくるような隠し部屋だった。彼女は気軽に「俺の秘密基地だ」と言ったが、幼稚園児か小学生の作るそれとはあまりにも乖離していた。

「MNWの代わりだ。」

「ガキどものお陰でプログラム作ンのには苦労しなかったぜ?散々データ蓄積してたからな。」

「まァ、壊れたら困るから、ハード面には色々細工したが。」

元から器用な人間なのだろう。最早上条にはその凄さを正確に理解することはできなかったが、少なくとも外見だけならそれは一個人の構築するものの規模を遥かに超えていた。

「全然分かんねぇよ、お前が何言ってるのか。」

「………これからは俺の代理演算はコイツがやるってンだよ。」

彼女が愛おしげに見詰めていたのは、空色のワンピースを着た幼い少女でもなく、大きなゴーグルがトレードマークの少女でもなく、ただの鈍く銀色に光る箱の集合だった。



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