過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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459: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:19:15.54 ID:j0OVYBbqo



そうだ、
そんなことばかり考えているから、
以下略



460: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:19:42.69 ID:j0OVYBbqo

突然ベランダに続くガラス戸が割れて、その向こうから少年が飛び込んでくる夢。後ろの方ではインデックスの慌てたような声がして、少年の大きな手が自分の体を確かめるように撫ぜた。



461: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:20:12.95 ID:j0OVYBbqo



『酷い、
これ以上ないほどに、嫌な夢だ。』
以下略



462: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:20:39.06 ID:j0OVYBbqo

窮屈な部屋の隅っこで更に窮屈そうに寝ていた自分を、彼が部屋の真ん中に横たえてくれる。単に広い場所の方が描きやすいかと思って自分が描いた魔法陣の中心だ。少年が自分から手を離したあとも、体の距離までは離してくれそうになかった。



463: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:21:10.65 ID:j0OVYBbqo

いやだ、
触らないで、
それに触ったらオマエは、



464: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:21:59.99 ID:j0OVYBbqo

そうだ、
夢じゃない。



465: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:23:12.11 ID:j0OVYBbqo

そうだ、
夢じゃない。



466: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:23:38.81 ID:j0OVYBbqo





以下略



467: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:24:39.60 ID:j0OVYBbqo

夢うつつの境目をふらふらと彷徨っていた彼女は、はっと起き上がった。彼女自身が驚くほど体は軽くって、先程まで息をするのにも胸が痛むほどであったのが逆に夢だったのだろうかと訝しむほどだった。
曇っていた視界も俄に開けていった。視界に入ったのは、ぐったりと床に倒れこむ少年の姿だった。

「ぐんは、」
以下略



468: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:25:17.09 ID:j0OVYBbqo

彼女は生死の境を彷徨う人間をその能力を以って救ったこともある。天井亜雄に撃たれた芳川桔梗然り、埋め込まれたセレクターを使って自殺にも似た行為をとった番外個体然り。
今現在の少年の容態を見ても、自分は彼を救える筈だと思う。魔術で身体にどんな作用が起きるかは身を以て体験しているし、普通の人間とは少し異なった作りをしている彼の身体的特徴についても把握している。
でもそんな積み上げてきた事実より、ただ一度少年を傷つけてしまった過去が彼女の精神を苛んだ。そうでなくても、また自身のトラブルに巻き込んでこんな酷い目に遭わせてしまったというのに、その上救おうとして失敗してしまったときにはどうすればいいのだろう、そんな考えばかりが頭を埋め尽くす。
もし上手くできなかったなら―そう考えただけで途端に息が苦しくなる。胸が痛む。心臓をぐいと掴まれたような心地になって、体が芯から冷える。でもそれ以上に、彼が苦しんでいることが分かって、頭の中が真っ白になる。
以下略



469: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/02/15(土) 13:26:12.71 ID:j0OVYBbqo



「ゆりこ、」

以下略



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