過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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576:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/06(日) 02:37:53.47 ID:tcwMAYlDO
>>1とはうまい酒が飲めそうだ
土一も土百合も番外通行も大好きだよ


577:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/14(月) 00:28:42.95 ID:W6XLm+bT0
今週は来れないのかな


578: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 21:51:21.12 ID:f2uSNx2Wo
先週は更新できずスミマセン。エタるほど切羽詰まってはおりませんが、実は複数作品並行させようと準備中です。発表できるのは直ぐというわけではないと思うんですが。
来週もまた投下できない予定なのですが、ご了承下さいな。


579: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 21:55:57.55 ID:f2uSNx2Wo

「あなたから訪ねてきてくれるだなんて嬉しいですね。最近は酷く忙しいようでしたし。」

久々に会った彼女に先ずこんな挨拶をされたのだが、当の一方通行は忙しかったのか、と問われればさして考える間もなく首を振っただろう。彼女と知り合った当初の方が余程面倒なことには巻き込まれていたと思うからだ。
或いは家族や友人に振り回される方がそんなことよりも余程面倒で忙しいことなのだと年長者に諭されてしまえば、否む材料は特に持たないのだが。
以下略



580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/18(金) 21:56:44.45 ID:NYmf9zSpo
把握


581: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:02:09.20 ID:f2uSNx2Wo

「貰い物なんですが、食べますか。甘いものは苦手だと聞いていましたが、こういうのは平気でしょう?」

いつか必死の形相で一方通行を門前払いにしようとしていた秘書らしい小男が、幾らか訝しげな顔をしながらも茶と米菓の盛られた器を持ってきた。嘗て対峙したときには小物にしか見えなかったが、こうして半年後にも同じポジションにいるところを見ると骨のある男なのだろう。彼女のような人間に付き従うには、単純な能力だけではなく運のようなものを身に付ける必要がある。
例えば上条当麻に同じことをさせたら、あっという間に彼女のトラブルに巻き込まれて、それどころかいつの間にやら事態をより大きいものにして、さっさと命に関わる怪我でもするのだろう。優秀な人間だったとしても、命の関わる場面ではその能力を発揮できない場合もある。
以下略



582: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:03:38.45 ID:f2uSNx2Wo

「俺も手土産の一つでも持って来るべきだったンかねェ。」

一方通行は淹れたての煎茶で手を温めながら呟いた。2月も近付いて、日本では古くから一年で一番寒い季節だとされている頃合いである。手袋もせずに歩いてきた手は悴んでいて、茶碗の熱が少し刺すようにすら感じられた。
こういった様子を見かねた黄泉川に手袋を与えられたこともあるのだが、どうにも思うように手指を動かせない窮屈さが苦手である。繊細な能力を持つが故だろうか、以前調べたところ感覚も人より過敏らしいのだが、手指は特にその傾向が強かった。その手指を覆われると、まるで視界すら奪われたように感じる。
以下略



583: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:04:51.71 ID:f2uSNx2Wo

「世間話も悪かねェけどよ、さっさと本題済ませねェか?オマエ、暇ってわけでもねェだろォが。」

「まあ。偶には息抜きしたいという私の気持ちを尊重してくれてもいいと思うのですが。」

以下略



584: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:06:22.80 ID:f2uSNx2Wo

「あなたの探しもの、見付けられたんですよ。」

「…黄泉川から聞いた。」

以下略



585: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:08:26.23 ID:f2uSNx2Wo

いや、後ろめたいのはそんなことではない。
周囲が持たないものを持つことなんてこれまで当たり前であった彼女にとって、それは背徳感を生む原因になどなりはしない。胸が痛むのは、都合よくその二つを使い分けることを勧められているような気がしたからだ。
無論、親船最中がそんなことを考えているわけではないことは分かる。それでも、漸くこれまで自分の為してきたことは自分自身に責任がある、と受け止める決意を固めた彼女にとって、その『自分自身』が曖昧になるようなその特例は、自分の責から目を逸らすことのように感じられた。

以下略



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