過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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81: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/09/13(金) 22:28:11.29 ID:ZglM4QS1o

そんな彼女も色々あって、今こそ歩み寄りのとき!と意を決して敵のアジトならぬ黄泉川宅に訪問することを決意したのだ。別に上条やシスターがこの家に入り浸りになっているだとかいうのに嫉妬したとかでは決してない。あわよくばこの家に遊びに来るのを習慣化させてしまって、上条と鉢合わせしちゃったりなんかしてを目論んでるなんてことでも全くない。

「ってあれ、打ち止め、今アンタ一人で留守番なの?」

案内されたリビングは伽藍堂で、てっきり番外個体や一方通行がいるものだと思っていた御坂は拍子抜けした。因みに黄泉川愛穂がこの日警備員の仕事で留守にしていることは予め聞かされている。

「あの人は今、お昼寝というか、夜更かしが過ぎての昼夜逆転生活というか、ってミサカはミサカは弁解してみる。」

「因みに番外個体は1週間くらいまともに家に帰ってこなくって、帰ってきたと思ったら1週間くらい部屋から出てこないで眠りまくる、を繰り返す不良娘生活を絶賛エンジョイ中だよってミサカはミサカは付け足してみたり。」

番外個体はともかく、一方通行はそのうち起きてくると思うよ、と打ち止めは付け足した。

「黄泉川先生はその生活態度を怒らないわけ?一方通行にしろ、番外個体にしろ。」

打ち止めは、あまり気にしてないかな、全く注意しないわけではないけれど。と若干呆れ気味の姉に対して答えた。

「ヨミカワは、もっとどうしようもないことを危惧していたから。だから、これぐらいは些細なことなんだと思う、ってミサカはミサカは自分なりの解釈を伝えてみたり。」

「あの二人が、ここを家だと認識していること自体が奇跡なんだよ、ってミサカはミサカはフォローしてみる。」

言わんとしていることは分からないでもない。
今の一方通行ならともかく、9982号を殺し、10032号にも手をかけようとしたその当時の一方通行が他人の家に居つくところなど想像ができない。番外個体だって最初はその頃の一方通行とそっくりな、何もかもを諦めているような目をしていたらしい。だからそんな彼女たちが、いつの間にやらこの家に馴染んで、この家に当たり前に帰ってくるようになったということは、確かにそれだけで稀有なことなのだろう。



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