24: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/09/01(日) 00:05:20.35 ID:bfV/Z+I8o
「Pさん、私……」
ふと、ネネが意を決したかのように真剣な瞳でオレを見据える
その瞳は、紛れもなくあのオーディションで見せてくれた強い瞳だ
この視線にとらえられると不思議と身体が強張ってしまう
「夢に手が届きました。でも、まだ手が届いただけ……」
「皆の憧れになれるアイドルになるために精進は止めません」
「それにはPさんの力が必要なんです……手を貸してくれますか?」
あの時もそうだったように、意志を持って放たれた言葉は
正体の分からない不安を一瞬で吹き飛ばしてくれる
オレに何ができるか分からないけど、ネネの力になってやりたい
今日初めてあった女の子にそんな事を考える自分がおかしくて、小さく笑ってしまう
「当たり前だろ、言っとくけど一蓮托生だからな」
「私、皆に元気を与えられるかな……?」
「そりゃ、ネネ次第だろうな」
「笑顔で、頑張りますね!」
その日、最後に見せてくれた最高の笑顔は
これから先に待ち受けるどんな困難も乗り越えて行けるだろう
そんな気持ちにさせてくれる、とても素敵な笑顔だった
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