962: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/19(木) 00:38:42.53 ID:nUGALjYx0
石丸「……!」
江ノ島「うわっ?!」
恐怖に襲われ咄嗟に突き飛ばした。
江ノ島らしき人物は背中から倒れる。
ドサリと音を立てて倒れる影を確認して奥に下がる。上下左右に張り巡らされた縄跳び紐をすりぬけ隠し部屋へと辿り着いた。
石丸「不二咲君!今すぐに!今すぐにアルターエゴを持って逃げたまえ!」
不二咲「何?!どうしたの?」
石丸「そこに…そこにぃっ…!」
石丸「…ッ黒幕が!」
不二咲「……!後ろ!」
石丸「え…」
江ノ島「……こんな狭いところで逃げられるとでも思ってるのか?」
石丸「うわあああああっ?!」
江ノ島「私様が直々に来てやったのよ?もっと相応しい態度を取るべきだとは思わないの?」
不二咲「ま…まさか本物の…」
江ノ島「ねえこの紐って何?もしかしてトラップのつもりだったのぉー?もしかして絶望的にお馬鹿なのかなぁー?」
石丸「……っ」
黒幕が襲ってくるならばモノクマの姿だろうと考えて張っていた進入を妨げるトラップは、細身の体には何の抵抗にもなっていないようだった。
現に僕が通るよりも早くに突破してしまっている。
石丸「…何が目的だ!」
江ノ島「一つしかないじゃん?わざわざ来るなんて」
江ノ島「よっこいしょー!」
にかりと不釣り合いな程の笑顔を向けられて体が凍りつく。
そんな僕に構うことなく江ノ島はツルハシを掲げて不二咲君の方へと向かっていった。
その足取りは軽く、まるで買い物にでも行くかのようだった。
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