過去ログ - 和久井留美「食べる、という事」
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1: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/09/01(日) 07:36:21.42 ID:InD/KiKc0


「……」


昼。雲一つ見えない、文句のつけようが無い程の晴天。
カラフルなタイルと道行く人々の溌剌とした生気で彩られた、活気ある商店街を私は一人歩く。
昼休み、私は昼食を求めて街に繰り出していた。


「すいません留美さん……ちょっと打ち合わせしなきゃいけないので……。
 お昼、一緒に行けなさそうです……」

「……そう」

「本当に、すいません……撮影の時間は変わらないので……それまでに帰ってきて下さい」

「わかったわ……それと、大丈夫よ。自分の仕事をして来なさい、私は一人で食べてくるから」


彼は申し訳なさそうにして、私と食事に行けないと謝罪した。
私は少し気を落としながら、一人、この人でごった返す街で食事を摂る事にした。


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