過去ログ - 和久井留美「食べる、という事」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/01(日) 07:38:06.62 ID:JFWrDn+50
美味しいご飯とPをいただくんですね、分かります。


3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:38:35.24 ID:InD/KiKc0

この街に何か良い食事処が無いか。私は周囲を注意深くながら散策する。
換気扇から漏れ出てくる臭いも、敏感に嗅ぎ取りながら私は店を探す。
しかし、今は平日の昼過ぎという時間帯。何処の食事処にも、スーツを着た会社員が男女問わず列を成していた。

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:39:41.03 ID:InD/KiKc0


「……無いわね」


以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:40:44.39 ID:InD/KiKc0

仕方がないと来た道を戻ろうとした時、どこからか芳しい匂いが風に運ばれてきた。
少し酸味がかった匂いだ。色んな物が溶け合い濃縮されたように複雑でもある。
これは……デミグラスソースの匂いかしら。

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:43:27.55 ID:InD/KiKc0


「いらっしゃいませ」


以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:45:20.44 ID:InD/KiKc0


「はい、かしこまりました」


以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:46:17.49 ID:InD/KiKc0

スプーンを取り、スープだけを啜る。
とても優しい味。塩分はきつくなく酸味も感じない。舌に広がるのは、甘みのようなコクだ。
じんわりと沁みいるような、それでいて奥をもっと知りたくなるような味。
思はず綻んでしまうような、本当に優しいシチューだった。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:48:34.36 ID:InD/KiKc0

まずはお肉。スプーンで一つ取り上げる。
肉の表面はほろほろとして、見ただけで柔らかいお肉なのだと分かる。
そして中からちょっとだけ、テカテカとした液体が漏れ出ていた。肉汁だ。
旨みをぎらつかせるように、とろとろとした肉汁が溢れている。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:49:40.81 ID:InD/KiKc0


「次は……これね」


以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:50:15.31 ID:InD/KiKc0

パンにつけて食べるのも、中々良い食べ方だと思う。
そして、それに合うのはこういう固いバゲット等のパンだ。
頑固なまでに固かったその身を、シチューという相棒を得て柔らかくなって、味を持つ。
何だか、私と彼のような……このパンとシチューの関係も、そんな関係なのかも知れない。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/01(日) 07:50:58.19 ID:InD/KiKc0


「すいません、やきそばおねがいします」


以下略



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