26:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:11:39.91 ID:bKqi92pu0
 「これは……」 
  
 疑問とも驚嘆ともつかぬ声を出す。 
  
 「こちらです」 
  
 「あ、うん」 
  
 まだ秘密のようである。 
  
 貴音と横一列になって石段をのぼる。 
 一段一段がでかいのでのぼりづらい。 
  
 石段をのぼり終えると、これまた巨大な扉が目の前に現れる。 
 人が出入りするのにここまでのサイズは不要なのではないか。 
 金に物言わせるって言ったって、もうちょっと使い方ってものがあるだろう。 
 っていうかこの扉、人の力で開けることができるのか。 
 城門みたいなもんだぞこれ。 
  
 と、思っていると扉が自動で開く。 
 こんな巨大な扉すら自動化させてしまうんだから、やっぱり日本の技術はすごい。 
  
 「……」 
  
 「……」 
  
 ウェイターが出てくる様子はない。 
 サプライズはまだなのかな。 
  
 「こちらへ」 
  
 「あっ、うん」 
  
 貴音に導かれるままに中へ入る。 
 靴は……履いたままで良いようだ。 
 後ろで扉の閉まる音がした。 
  
 歩きながらだんだんと暗闇に目が慣れてくるが、広すぎるせいで四方の壁までは見通せない。 
 こんな人里離れた場所に巨大な施設を建立するのはおおかた宗教法人だが、 
 貴音になんかそういう折伏めいたことをしかけられた覚えはないので、それは、大丈夫だと、思う。 
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