過去ログ - 【モバマス】「幸子、俺はお前のプロデューサーじゃなくなる」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/04(水) 21:58:01.92 ID:DVgSD76f0
電車を降りて徒歩五分。
下り坂の向こう、ぐねぐね曲がりくねった道を行く。
切れかけの街頭はちかちか光り、河の下水はごぼごぼ歌う。
大通りから一本逸れた、悲しいほどに静かな路地の、その隣。
事務所から一駅離れたこの場所に、夏休みの間だけ、お母さんが借りてくれた家がある。
二階建ての小奇麗なマンションで、オートロックまでついている。
私が暮らす103号室の前に、一匹のセミが、おなかを向けて寝転んでいた。
「部屋に入りたいんですけど……」
セミはうんともすんともこたえない。
「死んでますか……?」
一歩。
「死んでますね……?」
一歩。
「死、」
ジィィイイイイイイイイイ!
「ううぅぅうぅう! もういやぁ……」
ぐるぐるぐるぐると回転し始めたセミに背を向ける。
半泣きで表の通りに出ると、ねっとりとした夏の風が吹きつけた。
見上げた空はずいぶん暗くなっていた。
「おなか、すいた……」
とぼとぼ歩いて近くの公園へ。
子どもひとりいない場所。
私はブランコに腰かけて、ゆらゆら揺れる。
ポケットの中の携帯が震え出す。
「電話……お母さん」
耳に当てる。
「……うん、仕事終わったよ。ご飯も食べた。そう……プロデューサーさんがご馳走してくれた。うん、優しそうな人だよ。……うん、うん。事務所の人とも……ちょっと話した。友達も……できたし。うん、頑張れそう、うん……ありがとう。また連絡するね」
携帯をしまう。
「……嘘ですけど……」
ぐうとおなかが鳴る。
「おなか、すいた……」
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