12:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/07(土) 23:09:42.35 ID:eqy3/10E0
痒い。
着替えるときまでずっと気がつかなかったのだが、左の二の腕に虫さされのような痕がある。
しかもとびきりでかい。これはしばらく治りそうにもないかな。くっそ、痒いな。
俺はシャツの袖を大きくまくって、そこをずっと掻いていた。
今何時だ...?
備え付けの時計には、9:03と表示されていた。そろそろ、朝食に行くか。
しかし、さっきまであれだけ五月蝿かった隣から声が消えたな。もう朝食の会場に向かったのだろうか。
まぁ、ホテルを出ればそこいらにも飲食店はある訳だから、ここで食事を出来なくてもさしずめ問題はないのだが。
ただ俺は、正直そういう郷土料理や、そういった国独特の食べ物を食べると腹を壊してしまう体質なもんだから、わざわざ手を付けようとは思わない。
そういや、東洋の国に行ったときもそんなことがあったな...。
腐った豆を、よくわからないマスタードと絡めて食べる、奇妙な料理だ。あれには、生物的に拒否反応を覚えた。
しかし、東洋人の勢いに押され食してしまい、それから三日三晩ホテルのトイレからほとんど出ることがなかったほどだ。
...とにかく腹はすっかり減ってしまっている。朝食を食べに行こう。
シャツの袖をおろし、鍵を持って外に出た。
シュヴァルツ「ローゼェ...僕腹減ったわぁ...。もう動けんぞぉこいつぁ...。」
ローゼ「ハッスルしすぎてんなよクソガキ。行くぞ。」
俺の隣の部屋...301号室から赤い髪の毛の不健康そうな女と、スーツを着た銀髪の少年(下はなぜか膝丈。ガキっぽいな)が出てきた。
女は、隈の出来た眠そうな目をこちらに向けてきた。
ローゼ「....」
なんだ、凄いにらんでくるぞこの女...。
ローゼ「兄ちゃん...隣の部屋か?」
「あぁ。そうだ。」
ローゼ「なんだ、その、あれだ。五月蝿かったか?」
「まぁ...そうだな。」
なんだ、この感じは。凄く殺気立っているようにも見えるし、ボサボサの長い髪の間から見える顔は少し申し訳なさそうな顔をしているようにも...みえる。
何より、この女。無駄に体つきがエロい。ホットパンツから覗く足はすらっと長く、良いケツをしている。
上半身も、黒いジャケットは胸の辺りまで開けられていてその下にはシャツなどを着ていない。ビキニかなにかを着用しているのだろう。
ジャケットと白い肌のコントラストを楽しんで...
シュヴァルツ「おい、ファッキンユーゲント(青年)。いつまでビッチの痴態拝んでんだよ。この乳俺んだぞ。」
少年がいつの間にか女の側により、その乳を両手で掴んだ。
ローゼ「おい、あたしの乳に全体重かけんな。取れちまうだろうが。」
女は少年に、少年に行うにしては過剰でありそうな重い肘打ちを叩き込んだ。
シュヴァルツ「おうっ!?」
少年は、勢いよく廊下に転がるとそのまま倒れ込んだ。
ローゼ「あー...つーことで、悪かったな。あたし等まだこの部屋にいつまで泊まるかわかんねーから、とりあえず、こいつの内蔵に免じて許してやってくれな。」
女は、少年を軽々持ち上げると肩にしょって歩き出した。
なんだったんだ、あの二人は....。
ん?また意味の分からない2人組が増えたんじゃないか?
厄介ごとにならなきゃいいがな...。
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