過去ログ - さやか「もしもキュゥべえが人型でサポート役だったら?」TB「僕はトウべえだよ」
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780: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:35:55.07 ID:lcfJqgi7o



………………

以下略



781: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:38:23.01 ID:lcfJqgi7o

……気にする必要はない。 どのような役割があるのか知らないが、あれはきっと使い魔の一種なのだ。
この空間に、普通の生物などいるわけがない。

頭でわかってはいても、この奇妙に歪んだ世界の悪趣味には慣れることが無い。
以下略



782: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:40:57.03 ID:lcfJqgi7o

月に一度は嗅いでいる悪臭と、体に悪そうな霧が辺りに立ち込めている。
その少なくとも片方の原因である箱の山の間を縫って、私はとりあえず前へと進む。

この世に再び、この醜悪な巣が張られるのを許してしまった……という後悔は、きっと何の役にも立たない。
以下略



783: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:43:43.35 ID:lcfJqgi7o

このどこかで聞いたことのある音がいったい何なのか……それに気が付いた時、私は妙に納得してしまった。


とりあえず音の発生源――おそらく魔女の居る方へ向かって、結界の中を駆けていく。
以下略



784: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:45:55.72 ID:lcfJqgi7o

弓をベッドに向け、光の矢を掴んでいた指を開く。
実体の無い矢は大した反動もなく、意思があるかのようにまっすぐ標的へ向かって飛んでいった。

本物の木材とあまり変わらない強度のベビーベッドが、焼け焦げながらばらばらになって散っていく。
以下略



785: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:46:53.85 ID:lcfJqgi7o


それは獣だった。

漆塗りのような黒い毛並み、荒々しく暴力的な四本の足。
以下略



786: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:49:00.60 ID:lcfJqgi7o


『――!』


以下略



787: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:53:19.00 ID:lcfJqgi7o

近づく私に対してヒステリックに投げられる保育器は、避けるまでもなく背後で砕けていく。
とはいえ、減速して弓を構えればさすがにぶつかるだろう。


以下略



788: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:54:07.65 ID:lcfJqgi7o


『―――!!』


以下略



789: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 21:58:02.03 ID:lcfJqgi7o

とりあえずさらに距離を詰めようとした時、魔女が体を丸め、背中をこちらに向けていることに気が付いた。

よく見ると、黒々とした毛並みが広がる魔女の背には、赤い線のようなものが刻まれている。
その部分だけ細長く毛皮を剥がしたように、血潮の色でたまご型の楕円が描かれているようだ。
以下略



790: ◆T4SUG8REFC3M[saga]
2015/06/06(土) 22:00:19.41 ID:lcfJqgi7o

私の手足が届く距離まで近づくと、魔女はさすがに顔を上げて立ち上がった。
その勢いで空中に飛び上がり、宙返りするようにして再び背を向ける。

……手が届かず、避けることもできない距離から撃とうという考えだろう。
以下略



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