35:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:41:50.27 ID:qgOebLqx0
P(それにしても……伊織、大丈夫かな……)
弱みを見せたがらない性格の伊織は、悩みを抱え込みすぎるきらいがある。
今日の事だってそうだ。疲れているだろうに、それを隠すように振る舞っていた。
自分の不調を隠すのはやよいも同じだが、伊織はやよいの何倍もそれが上手い。
竜宮のリーダーを務めている事もあるし、もう少し注意して見ていた方がいいのかもしれない。
一応、俺にああした姿を見せてくれているから、気を抜ける相手として信頼されてはいるのだろうが……
P(やよいと同じぐらい信頼されてたり……っていうのは、流石に自惚れすぎか)
何にしても、伊織がリラックスできたのは嬉しい事だ。
ふとソファの方を見ると、伊織はオレンジジュースを美味しそうに飲んでいた。
P(よかった)
自分の役目をちゃんと果たせた事に喜びを感じつつ、電気ポットから急須にお湯を注ぐ。
『お茶受けも持っていこう』と思ったところで。
P(今回はここまでか)
目の前が徐々に暗くなってゆく。
『急須を落としては不味い』と思ったが、自分の手から力が抜ける事はなかった。
それに安堵して、意識が引きずられるのに身を任せ……
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