過去ログ - P「光射す日常――」
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39:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:45:17.33 ID:qgOebLqx0
【夜、車内】

浮上した直後の曇った意識を働かせ、現状の把握に努める。
視界がはっきりしてくると、ハンドルを握る自分の手が見えた。

P(そうか……あずささんを事務所まで送ってる途中だったな……)

それにしても、いきなり運転している状態に放り出されるとは。
心臓が止まるかと思った。

P(安全性とか考慮してくれよ……)

フロントガラスには、不満そうな自分の顔がうっすらと映っている。
ジャケットから覗く赤いネクタイも映っており、それが俺の怒りを代弁しているようにも思えた。
そんな益体もない事を考えていると、隣――つまり、助手席からあずささんの声がした。
申し訳なさそうな声色なのは、遠くまで足を運ばせた事に対する負い目があるからだろうか。

あずさ「ごめんなさい、プロデューサーさん……ご迷惑でしたよね……?」

P「いえ。あずささんを迷子のまま放っておくわけにもいきませんし、これも仕事ですから」

そう答えると、あずささんは一層すまなそうに。

あずさ「うぅ……本当にごめんなさい……」

ふと助手席に視線を流すと、縮こまっているあずささんが見えた。
自分の膝に乗せた上着を『ぎゅっ』と握り締めている。
怒ってはいないつもりだが、知らず冷たい口調になってしまったのかもしれない。
そう思って、少し迷ったが本音を言う事にした。


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