107: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/21(土) 22:54:11.99 ID:rnWYZomRo
「へぇ……記憶失くしてる竜華に、ええように自分の事刷り込もうとしたっちゅーことか」
「いや、そんな……」
口では否定しようとしたけれど、図星だった。
そんな様子が伝わったのか、先輩は一層表情をきつくする。
「…泉、………最低、やで」
「…………」
返す言葉もない。
ただ、インハイで半年近くお世話になった先輩に『最低』と言われるのは、
覚悟していた何倍も辛かった。
「ええか、竜華はな、前の竜華も、今の竜華も、これからの竜華も、全部、ウチのもんやっ…………!」
顔を怒りからか赤く染め、先輩は静かで大きな声を出す。
辛い、辛い。もう話を聞きたくない。
「泉なんかに、絶対、ぜったい…………!」
耳が、限界値を迎えた。
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