過去ログ - 泉「それでも、私は」
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128: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:03:29.06 ID:vLQeQ6KRo

どないしよ。これから。


部活にも合わせる顔はないし、
以下略



129: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:04:18.63 ID:vLQeQ6KRo
全てをあきらめて学校を出ようかと立ち上がると、
耳に入ってきた声に、意識を引き戻される。

「泉ー」

以下略



130: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:06:18.44 ID:vLQeQ6KRo
たどり着いたのは、屋上。
園城寺先輩が居て、先輩ら二人から責められるモンと思っていたけれど、
なぜだか誰も居なかった。

夢に見た、「清水谷」先輩と、二人きり。
以下略



131: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:07:52.24 ID:vLQeQ6KRo
「えっと…………」

困ったように頭を掻く先輩。
記憶を失った時の「竜華」先輩も、この仕草、よくしてたな。

以下略



132: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:08:30.12 ID:vLQeQ6KRo
「先輩っ…………!」

気が付くと号泣し、先輩に縋り付いていた。

「…………ごめん」
以下略



133: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:09:51.14 ID:vLQeQ6KRo

「竜華!」

そんな刹那、飛び込んできた、
清水谷先輩とは、別の声。
以下略



134: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:11:09.96 ID:vLQeQ6KRo
少し時間があき、園城寺先輩が落ち着いた頃。
先輩は目くばせした。そろそろ病院の時間なんやろうか。
私は頷いた。

「………じゃ、部活頑張って、な?」
以下略



135: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:12:36.21 ID:vLQeQ6KRo
「私が言うのもなんですけど……」

ゆっくり振り返る清水谷先輩。
どうしようもなく綺麗で、ためらわれたけど、
言わないといけない気がした。
以下略



136: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:13:09.44 ID:vLQeQ6KRo
がちゃん。

扉が完全に閉まった後、私は再び、膝を屋上につけていた。

わかってる。わかってた………けど。
以下略



137: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:14:13.73 ID:vLQeQ6KRo
まともな恋愛はこれが初めてで、
初恋がこんな最低なことになるなんて思ってもみなかった。

なによりも密着して、仲良くしてもらってた先輩二人の仲を、
失った記憶をきっかけに、崩そうとした。
以下略



138: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:15:05.18 ID:vLQeQ6KRo
「…………おい、アホ」

いつまで泣いていたかわからない、
そんな時、頭から降りかかってきた声。

以下略



139: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:16:17.57 ID:vLQeQ6KRo
「フられたんか?清水谷先輩に」

「…………はい、……」

「そりゃーそうやな、横恋慕やもん」
以下略



140: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:18:00.68 ID:vLQeQ6KRo
「恋の不文律はわかっとるのに、愛してまう、最低や、自分汚いわ。……そんなふうに、おもっとるんやろ?」

「………はい」

「ふふっ、正直なんはええことや」
以下略



141: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:21:40.89 ID:vLQeQ6KRo
「はぁ?何いうとるんや。」

どんな言葉も、先輩らしさに溢れていて、
それでいて、部長らしさも有していた。

以下略



142: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:22:45.18 ID:vLQeQ6KRo

―――

清水谷先輩と園城寺先輩。
きっとずっと一緒にいて、二人で幸せになってゆく。
以下略



143: ◆lQzP0htYVdWl[sage]
2013/09/22(日) 22:25:12.62 ID:vLQeQ6KRo
長くなってしまってごめんなさい。

読んでいただきありがとうございました。


144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 22:32:36.90 ID:xDNLDi4A0
乙すばらぁぁぁぁ!
思いつきで書いた俺のリクがこんなにすばらなSSになるなんて思いもよらなかった
泉が主人公、それにこんなに深いSSは珍しいな
本編のほうもよろしく頼むよ!期待してます!


145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 22:52:57.69 ID:+qzfPyf8o



146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 23:07:03.34 ID:S3HKxxZ4o
すばらです乙乙!
フナQカッコええな
本編の竜怜期待


147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 23:44:21.57 ID:d4WIJrOp0
超乙


148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/23(月) 01:38:25.47 ID:bfhXs92Y0
完結したかー
すごくよかったです、乙!


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