129: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:04:18.63 ID:vLQeQ6KRo
全てをあきらめて学校を出ようかと立ち上がると、
耳に入ってきた声に、意識を引き戻される。
「泉ー」
耳慣れた、愛しい人の声。
「泉、ちょっとおいで?」
顔を恐る恐る向ける。
優しい笑顔をたたえて、扉にもたれる、「清水谷」先輩がそこにいた。
「………いえ、帰ります」
「今日は部活やろ?ちょっとだけやから、ね?」
優しい声に顔で手招きする先輩。その瞳の奥の感情は読み取れない。
それなのに、どうしようもなく胸が高鳴る。
最悪な結末が待っているはずなのに、
「……はい、」
私はついて行ってしまった。
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