27: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:45:09.31 ID:Srb3bFtoo
おばさんは少し目を伏せると、また笑顔でこちらに向き直る。
「……あ、せっかく来てくれたんやから、何か飲み物買うてくるわね?」
「いやいいですよ、そんな」
「えーからえーから!ゆっくりしといてー?」
そう言っておばさんはパタパタと出ていった。
飲み物を買うためか、娘の顔を見ているのが辛くなったのか。
そんなこと、私にはわからないけど。
すこし持て余した病室内。
呼吸で微かに上下する布団に、なんとなく安心しながら、
先輩の目を塞ぐ綺麗な睫毛や瞼を眺めていた。
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