過去ログ - ジオン女性士官「また、生きて会いましょう」学徒兵「ええ、必ず」
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◆tK49UmHkqg
[saga]
2013/10/07(月) 15:15:14.94 ID:7/qYN4WS0
こうなったら、キリと一緒に、こいつらを潰してでも前に進むしかない。俺はレバーを握る手に力をこめた、
次の瞬間、俺達のすぐそばを、ビームが横切った。くそ!後ろからは敵が来る!
<あぁっ…当たった…当てられた…!>
エリックのうめき声がする。俺はとっさにモニターでエリックの機体を確認した。エリックのザクは片脚の膝から下を吹き飛ばされている。
「エリック、落ち着け!脚の一本くらいなくても、機動性に大きな影響はない。AMBACとスラスターの一部が機能しないから、そのことだけに気をつけろ!」
<ダメだ…こ、殺される…!>
声をかけたが、エリックの動揺は収まらない。
<エリック!あんた、しっかりしろ!アレックスや中尉の荷物になるんじゃない!そんなことになったら、二人がウリエラを守れないだろうが!>
キリがエリックの機体を蹴りつけた。
<わ、分かった、分かったよ…!落ち着け、落ち着くんだ…あぁ、くそ!ダメだ、震えがとまらない!>
<アレク!敵が来る!私が食い止めるから、エリックを援護して、離脱しなさい!>
<離脱すれば、撃墜する!>
くそ!くそ!!くそ!!!どいつもこいつも、俺達を殺そうって言うんだな!?そうはさせない…俺は、こいつらを守るんだ!
たとえ、俺の身に何があっても…!
俺は、そばにいたエリックの機体からヒートホークを毟り取った。
そのまま、バーニアを吹かしてキリの機体の脇をすり抜けて、ゲルググに肩の強化装甲でショルダータックルをかけた。
体が揺さぶられるような衝撃と共に轟音がして、ゲルググが吹っ飛んでいく。機体が無事でも、中のパイロットは無事じゃすまないだろう。
そのまま、自分のヒートホークも装備し、両方の腕で、左右に並んだゲルググを切りつける。左のヤツはコクピットを切り裂いた。
右のヤツは、反応が早く、装甲の一部を掠めただけに終わってしまう。
<き、貴様!抵抗する気か!?>
「黙れ!俺達は、お前らが好き勝手するからこんなところにいるんだ!俺達は!みんな子どもなんだぞ!
やりたいことも、いっしょにいたい人も捨てさせられてこんなところにつれてこられたんだ!もうお前らなんかの言いなりにはならない!
俺達は、自分の意志でここから出て行く!邪魔をするな!」
俺は、回避したゲルググを追った。速度ではかなわない。だか、相手は俺を迎撃する気で居る。ビームナギナタだろう?
近接戦闘には自信があるつもりでいやがる。教えてやるよ、俺達は戦争の道具として生み出された。
だがな、道具は使うやつにその器がなければ、ただのモノと違いはないんだよ、お前の持ってる、その武器と同じようにな!
俺はヒートホークを振りかざして、ビームナギナタの柄をぶった切った。
ゲルググはシステムに組み込まれたナギナタの攻撃コマンドに入っていて、それを避けることが出来ないようだった。
俺は、無我夢中でゲルググにヒートホークを振り下ろした。胸部の真ん中が裂けて、ゲルググは機能を停止した。
<キリ!ウリエラを援護!>
<あいよ、中尉!ウリエラ、アレックスが道を開いてくれた!行くぞ!>
中尉とキリの声がする。中尉は、エリックをサポートする気だな…なら、俺は露払いだ!
<右から来る!>
エリックの声がした。気付いたとき、敵の高起動型の量産機が、エリックの機体をビームサーベルで貫いていた。
「エリック!」
<あぁ…なんでだよ…!なんでこんなことになるんだよ…!>
エリックの震える声が聞こえる。だが、エリック機はそれでも、その腕を動かして、マニピュレーターで敵のモビルスーツの装甲を掴んだ。
<アレックス…アレク…逃げろ…逃げろよ…!>
エリックの機体は、敵を捕まえたままもう一方の手で、腰部に取り付けていたハンドグレネードを握った。
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