過去ログ - 灰原「工藤君は私のものよ!」 灰原’「いいえ、私のものよ」 コナン「!?」
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290:名無し[saga]
2013/09/30(月) 14:48:11.78 ID:jJF9FhDB0
あの場所までは博士のビートルを借りることにした。

もちろん、あの時の車では無いだろうがそれでも同じビートルを買いなおすとは、余程思い入れがあるのだろう。

あの頃は阿笠博士の運転でキャンプに行ったり海に行ったりしたものだが、今は私たち二人とも免許を持ち自分で運転できるようになった。

…時の経つのは早いと、こういう時に思い知る。

哀「ごめんなさい、運転させちゃって」

新一「気にすんなよ、まあ運転するの久しぶりだからちょっと怖いけどな」

哀「ゆっくり行って、事故でも起こしたら大変だし」

哀「…ごめんなさい、わがまま言って 」

新一「わがまま?」

哀「あの場所はあなたにとっても、苦い思い出の場所なのに」

新一「気にすんなよ、俺も一度行っておきたかったんだ」

新一「…あの場所で、江戸川コナンは生まれたようなもんだしな」

哀「え…?」

新一「もちろん、薬を飲まされた時に体が縮み、俺はコナンになった」

新一「だが…あそこで哀のお姉さんを…広田雅美、いや宮野明美さんを助けられなかったあの日」

新一「あの時に、組織を潰すという確固たる意志を持ったコナンが生まれたんだ」

新一「ガキの姿でどれほど恥ずかしかろうが、必ず彼女の借りを返し元の体に戻るってな」

新一「…俺の方こそ済まない、あの時俺はあの人を救うことが出来たはずなのに…」

哀「いいえ、いっちゃんのせいじゃないわ」

哀「勿論悲しかったけど、それであなたを恨んだことなんてない」

哀「陳腐な言い方だけど、運命だったのよ」

新一「哀…」

哀「あなたは約束通り私を守り、組織を倒してくれた」

哀「それだけで十分、きっとお姉ちゃんもそう思ってるわ」

新一「…ありがとよ」

そう、彼を恨むことなど私もお姉ちゃんもするはずがない。

彼がいたからこそ、私たち姉妹は暗い運命から解放されたのだから。



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