2:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 23:57:47.22 ID:jhWkmBz3o
PERSONAL DATA
3:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 23:58:31.83 ID:jhWkmBz3o
――彼女は、落ち着いた美声と佇まいを持っていた。
――彼女は、類稀なる美貌とオーラを持っていた。
――彼女は、すらりと伸びた脚、絹のように輝く長い黒髪を持っていた。
4: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/15(日) 00:00:18.40 ID:dTdgwxAZo
・・・・・・・・・・・・
5: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/15(日) 00:02:17.75 ID:dTdgwxAZo
曲がFadd9のオケヒで締められると同時に、その場を支配していた偶像は右に半身の構えでポーズを決め、
自身を照らす正面のスポットライトに向けて左手のマイクを突き出した。
地鳴りのように沸き上がる歓声。横浜アリーナを埋め尽くす観衆が、
ステージの上に立つ華奢な少女へ、最大の拍手を贈った。
6: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/15(日) 00:03:44.57 ID:dTdgwxAZo
「みんな! 今日は私のためにありがとう!」
全身から汗が噴き出ていた。それこそが壮快だ。
額や頬をつたうもの、顎の先からしたたり落ちるもの。白い腕の表面へ珠のように浮かび、光を乱反射しているもの。
全て、彼女が放散させた意力の形態―カタチ―だから。
7: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/15(日) 00:05:46.82 ID:dTdgwxAZo
・・・・・・・・・・・・
8: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/15(日) 00:07:23.71 ID:dTdgwxAZo
「特にお前は事務所が初めて抱えた……いや、俺が初めて担当したアイドルだからな、感慨もひとしおだ」
Pは黒いレース手套がはめられた凛の手を取って、同じく上下に振る。
激しいダンスで上気した彼女の頬が、さらに赤くなるように見えた。
9: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/15(日) 00:08:51.33 ID:dTdgwxAZo
Pは額の辺りの汗を拭っている彼女に訊ねた。
「凛、今日のステージから見た客席はどうだった?」
「うん、今日は特に一体感があったと思う。みんなどうやったらそこまで揃うの? っていうくらいサイリウムの動きも相の手も同じだったし」
10: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/15(日) 00:09:45.15 ID:dTdgwxAZo
彼女はそれを裏からちらりと眺めながら、
あ、あれはローンソで限定販売された私のタオルホルダーじゃん
などと細かいところに気付く。
11:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/15(日) 00:14:23.58 ID:8PVj1wt8o
すごい酉してんなおい
12: ◆SHIBURINzgLf[saga !蒼_res]
2013/09/15(日) 00:15:41.39 ID:dTdgwxAZo
あっという間に書き貯めが尽きた……
ひとまず、こんな感じでまったり書いちゃ投下していこうと思います
結局、しぶりんの旧暦誕生日に投下できたのは3レスだけだった
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