24: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:35:17.09 ID:Csght9Kio
アイドルたちを輝かせるために、芸能界の裏の黒い部分はPたちスタッフが受け持つ。
その点ではアイドルたちは気兼ねなく活動できるのだが、芸能界と云うのは、光り輝く白い部分だけでも、相当な重圧があるものだ。
凛のBランクの現状ですらこうなのだから、世の中のAランクアイドルたちはどんな世界を見、どんな重さに耐えているのだろう。
25: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:36:08.06 ID:Csght9Kio
ニュージェネレーションの二人に気合が充填されたところで、
ノックの音と共に迎えの馬車――と形容するには些かむさ苦しいが――がやってきた。
「それじゃあアタシらももっと仕事を獲ってこんとねェ、鏷プロデューサーさん」
26: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:37:04.06 ID:Csght9Kio
CGプロの企画制作部には三つの部署があり、
クールを担当する第一課、
キュートを担当する第二課、
パッションを担当する第三課――
27: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:37:45.13 ID:Csght9Kio
「お姫様がた、お迎えの馬車ですよ」
肩を竦めながらPが卯月と未央に促すと、
28: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:38:26.68 ID:Csght9Kio
他方、銅はマイペースに手帖を捲りながら卯月の身支度を整えている。
「ほい卯月、そろそろスタジオに向かう時間だ。行くよ」
「はい! 卯月、今日の収録も頑張ります!」
29: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:39:03.62 ID:Csght9Kio
今回のライブは半ば社運を賭けたものだった。この規模を開催するのは初めての経験だったのである。
来賓も多いし、当然、社長は顔を出してきている。
総指揮者としてPは挨拶へ行かねばなるまい。事務所での残務処理もある。
30: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:40:03.30 ID:Csght9Kio
・・・・・・・・・・・・
31: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:40:38.79 ID:Csght9Kio
Pも一人で同じくらいのアイドルを抱えてはいるが、それはFからBまでまちまちだ。
十人以上がAランクの職場の多忙さを想像すると、他人事ながら、それだけで頭が痛くなった。
「君のところの社長に是非ともP君と渋谷君を欲しいと常々言っているんだがねェ〜〜!」
32: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:41:51.63 ID:Csght9Kio
「フンッ! その程度で浮かれていては近いうちに足元を掬われるぞ」
高圧的な声が、さらに後ろの方から聞こえてきた。
高木と同じく真っ黒いシルエットの人物、業界最大手の961プロ、黒井社長だ。
33:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/16(月) 03:41:58.65 ID:4D2lJFAoo
アカガネPって・・・「逆転裁判春香」にいたあの人?
34: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:42:27.87 ID:Csght9Kio
黒井は自らの額をとんとんと叩きながら続ける。
「彼女の素材としてのポテンシャルは評価しよう。
だが961プロではあんなものは候補生クラス。貴様の魅せ方もまだまだなっとらん。
まあ、我、が、社、で、徹底的に鍛え上げればジュピターにも比肩しうる存在になるかもしれんがね!
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