1:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:13:42.59 ID:KoVYOW1+o
※読みにくい文章だと思います。
短いです。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:14:32.26 ID:KoVYOW1+o
ある日曜日。
本日は珍しく予定もなく家で朝から寝ていた。
土曜日まではアイドルと同等のハードスケジュールをこなしていたので俺はものすごく疲れていた。いや、仕事をすれば人間誰だって疲れるものだろう。
そもそもそのスケジュールを組んだのは俺であり、俺のせいでもある。
しかし、その分うちの事務所のアイドルが芸能界で活躍してくれた分俺は嬉しい限りである。
3:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:15:24.63 ID:KoVYOW1+o
多少の社蓄魂を埋め込まれている俺は行こうとしたが、社長に給料を0円にすると言われたので行かないことにした。さすがに0円だと今月の家賃や生活費がなくなってしまうから困るのである。身体は動けるのだが、働けないのはつらいものだ。
よくよく考えればもし、風邪でも引いていたらアイドルに移してしまう。そう考えると休ませてもらって正解だったのかもしれない。
労働基準法? そう言えばそんなものはあったような気がする。
4:1レスが短くてすみません[saga sage]
2013/09/15(日) 08:16:04.43 ID:KoVYOW1+o
再びチャンネルを戻した。司会者である春香・千早・美希がその場しのぎのアドリブ会話をしていた。おかしい。
ふと俺は携帯で律子に確認を取ろうと転がっていた携帯を拾うと……
新着に5件。律子からの電話があった。更にタイムリーに現在もマナーモードなので形態は震え続けていた。
5:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:16:51.63 ID:KoVYOW1+o
わざわざ5件も律子が身体の具合を聞いてくるようなお人好しじゃない。
俺は本題に入った。律子は慌てているようなのかわからない。
ただ、一言
貴音を知りませんか?
6:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:17:41.99 ID:KoVYOW1+o
なるほど。俺はスケジュール帳の本日の予定を確認してみる。
確かにラーメン探訪はあった。しかし、今日は予定にないはずの菊池真改造計画が長々とやっていた。合間をとってたまにあみまみちゃんが入っている。今日の視聴率は悪いな。
「ご存知ですか?」
7:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:19:01.44 ID:KoVYOW1+o
律子は困り果てたようで、俺に聞いてきたのだ。とはいっても、知らないものは知らないのであり、ここで沈黙や電話をしていても貴音が見つかるわけではない。
結局俺が言えたことは生っすかをちゃんと最後までやって、終わってから貴音探しをするべきだと伝えた。アイドル達にもそう伝えてくれと言った。
律子はそれに素直に従ってくれて電話を切った。
珍しいこともあることだ。貴音が無断欠席だなんて……。
8:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:19:36.24 ID:KoVYOW1+o
次の日
今日も休めば身体にとっては優しいものだが、昨日の分の返上をしないといけないので朝早く家を出た。通勤用ママチャリに乗って事務所にも一番早くついて、今週のスケジュールを確認する。
確認を取り、コーヒーでも飲もう。のんびり、コーヒーでも淹れている間に二番手の音無さんが来た。音無さんは私にもくださいと言ってきたのでブラックを淹れてあげた。
9:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:20:21.13 ID:KoVYOW1+o
その後、社長に律子が来て俺は謝罪して本日の仕事が始まった。とはいっても俺はアポを取ってあるので午前中の仕事はサクサク終わった。
問題は午後のレッスンの送り迎えと営業の送り迎えというそこそこのハードスケジュールをするのが本日の大きな仕事である。
まあレッスンはまだしもこの営業に遅刻は厳禁なので送る順序があるわけで、交通量か信号さえ味方してくれれば楽勝なのである。
10:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:21:08.71 ID:KoVYOW1+o
「そーいえば、今日事務所に来る途中で珍しい生き物亜美と見つけたよー!」
「珍しい? ネズミか?」
「んっふふ〜知りたい?」
11:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:22:12.15 ID:KoVYOW1+o
今日の全員の仕事は終わった。
結局貴音は来なかった。二日続けて無断で休むのは良くないのだが、今週は営業を入れていないので、営業先に謝罪の電話をしなくて済んだのは幸いだ。
病み上がりの俺には少しきつかったけど終われば楽になれる。
そんなわけで事務所を後にして、俺は通勤用のママチャリに乗って事務所をあとにした。
とは言っても今日は自転車を漕いで帰るのは少し危なきがしたので、押して帰ることにした。
12:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:22:56.61 ID:KoVYOW1+o
家について俺はベッドに倒れた。
身体の調子はまだよくない。変に疲れが残っている状態で仕事をしてきたせいか、ぶっちゃけると二日続けて休みを取りたい気分だ。というかもう何も食べずに寝たい。
そんなわけでお休みと行きたい時にピンポーンとインターホンが鳴った。
珍しいこともあることだ。こんな時間にインターホンが鳴るなんて明日は休めるに違いない。
13:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:23:38.27 ID:KoVYOW1+o
俺はタックルをくらい押し倒された。軽く意識が飛びかけた。
バタンとドアが閉まりゆっくり視界を確認する。見慣れた銀色の髪の少女に押し倒されている。
誰かわかった。二日間連絡の取れなかった。四条貴音がそこにいた。その貴音に押し倒されて抱き着かれているところまでわかった。
だが、貴音は少しどころかすごい格好をしていた。長いうさぎの耳に蝶タイ。見えそうで見えない露出した胸。さらにその胸を隠している黒い服と、足をセクシーに見せるの黒網タイツ。
そして、お尻の部分に丸くて白い尻尾。要するにバニーガールの恰好をした貴音が家に押しかけてきたのである。
14:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:24:13.08 ID:KoVYOW1+o
「…………聞いてくれますか?」
「ああ。むしろ、着替えろよ」
「それが着替えられないのです」
15:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:24:50.74 ID:KoVYOW1+o
「……じゃあ電話はどうした?」
「響に電話をしました。しかし、響にはわたくしの声が伝わらなかったのです」
「は?」
16:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:25:30.98 ID:KoVYOW1+o
そう言い俺は貴音に形態を渡した。電話の相手は響である。もし、響が反応したら貴音にもうちょっと説明してもらう理由がある。声に反応しなくても電話に出てもらう必要があるのだが……
「響、響ですか!」
17:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:26:10.49 ID:KoVYOW1+o
次の日
貴音が謎の疾走をしてから三日。
貴音は事務所に行きたいというので連れていくことにした。ママチャリに乗るバニーガールは少しシュールな気がするが、貴音の話が本当ならばうさぎを乗せたチャリを漕いでいる俺のようである。
どっちにせよ、物珍しさで見られる俺がいるのだが、ちょっとひやひやしたのがうさぎに見えている貴音をひったくられないかである。なんとかそのまま事務所に戻って来れたのだが、別にそんなこともなかったのでなぜか安堵してしまった。
18:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:26:42.70 ID:KoVYOW1+o
音無さんの言ううさぎとは貴音のことあり、しかも本物のうさぎと勘違いしているようであり。だが、逆に音無さんからだと俺が貴音に見えるのもおかしい話だと思う。
と、ここで少し音無さんに頼んでみることにした。
さて、俺と音無さん。どっちが正しく見えているのか。
19:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:27:20.49 ID:KoVYOW1+o
ちょっとした実験をしてもらう予定で、音無さんが貴音といううさぎを持ち上げることはできるのかという実験である。もし、持ち上がるくらいであれば帰りにひったくられたら対多分俺のママチャリでは追いつけない。
だが、重いと今度は音無さんにこいつはうさぎかと疑われるような気がする。
音無さんが貴音をつかみ……
20:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:29:04.08 ID:KoVYOW1+o
俺から見ると貴音を抱っこしようとしているが……まったく動かない。
どうやらうさぎの体重は貴音の体重に依存しているようで身体すべてがうさぎになったわけでないようで安心した。
結局音無さんは降参して貴音が俺の傍にそそくさと寄ってきたのであった。
音無さんは結構なついているんですねと言ってくれた。なついているものなにも俺からすれば貴音である。
21:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:31:58.17 ID:KoVYOW1+o
昼になった。
俺は適当に買い出しに行ってくればいいが問題は貴音であり、昨日はそのまま寝てしまってわからなかったし朝はサラダを食べてきたから何とも言えないが、貴音は何を食べるかだ。
そのことを紙に書くとどうやらラーメンが食べたいと言ってきた。食えるかどうかは別としてラーメンを食べるうさぎを律子や音無さんがみたらどう思うか。だが、貴音も元気ないのでせめて食べ物くらい好きなものを食べさせてやろうということで、大盛りの出前を2つ頼んだ。
この光景は音無さんたちにはどう映るのかも少しは気になった。
……だが、生憎音無さんと律子は下のたるき亭に行ってしまったので結局俺と貴音でラーメンを食べた。
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