過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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589: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/12/08(月) 02:13:24.28 ID:SKOUGcato

ほむらが手を伸ばし、今まさに変身しようという時。

さやか「おらぁ!!」

地を蹴って飛び込む。両手に握りしめるのは、ずしりと重いカバン。
一撃のもと沈める勢いで、さやかは力の限りそれを振りおろした。
ほむらは変身を断念して飛びのき、ズザッ! と革靴が地面を滑る。

さやか「……っし!」

蒼と紫の光の粒子が弾け、互いに変身を完了。さやかは持ち手を低く、剣先を高く、突撃の姿勢。
間合いは数メートルほど。ほむらは何の構えも取らなかった。不快げに眉を上げて、彼女は呟いた。

ほむら「……私ね、友達でも殺すのよ。油断しない方がいいわ」

さやか「あんたこそ、ヒヨッコだと思って甘く見てると、痛い目に遭うよ!」

友達を信頼して、さやかは正面から斬りかかる。
目の前のほむらがふっと後ろに引き、紙一重の空間を剣先がなぞった。
盾を使わないのは余裕の表れか。さやかは舌打ちし、自身の周囲にさらに多数の剣を展開。

ほむらは引いた勢いでふわりと舞い上がっていた。
さやかは着地点に向かって走る。その彼女を彼女の剣が追い抜いて、風を切って一直線に飛び込み、
ほむらの盾に弾かれ甲高い音を上げる。そこにさやかの本命の突きが追いついた。体重に速度を乗せた一撃。
轟音とともに、ほむらの身体が後方に吹っ飛ばされた。

ほむら「……ッ!」

宙で反転して着地、したほむらにさらに複数の剣が投擲される。ほむらは全て見切ってかわした。
しかし目を見開く。見上げた先に飛び上がるさやか、その身体が一瞬マントに隠れ、次の瞬間、無数の剣先が襲いかかる。
ほむらはたまらず逃げ出し、ゴミ捨て場の袋の山に身を隠した。

さやか「舐めるなぁ!」

宙を舞うさやかに投げつけられたゴミ袋、それを一文字に切り裂いて、さやかは上から飛び込んだ。
ぶちまけられたゴミが舞い散る中、一瞬ほむらの姿を見失う。いや、完全に見失っていた。

ほむらの姿はどこにも無かった。
さやかは焦り、真っ先に仁美を振り返った。彼女はあっけに取られた様子で座りこんでいた。
急いで仁美のもとに戻るさやか、周囲を警戒するが、ほむらの姿はどこにも見えない。「おいどうした、逃げたの!?」
さやかは仁美を庇いながら、どこかにいるはずのほむらに向かって叫んだ。


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