過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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◆D4iYS1MqzQ
[sagesaga]
2015/01/31(土) 17:19:14.04 ID:BMlpNU4ho
〜まどか視点〜
*
マミ「……じゃあ、行ってくるわね」
いきなりいくつも結界が発生したとかで、杏子ちゃんから応援を頼まれたマミさん。
勢いで言わされた感じはあったけど、ともあれマミさんは引き受けた。
布団を抜けだして立ちあがる。その瞳が見据えるのは、ドアではなく窓。
キュゥべえはじっとその姿を見つめていた。マミさんは一呼吸置いて、踏み出し、
まどか「――わたしも行きます」
すかさず、その手をつかんでいた。
絶対に離さない。マミさんを一人ぼっちにさせない。
マミ「なに言ってるの」
四角く街を切り取る、窓の先には、危険に満ちた世界が広がっている。
この白い病室は、戦いに疲れたマミさんに残された、たった一つの安全地帯だった。
そこを飛び出すというのがどういう意味か、マミさんだって分かってるはず。
マミさんの表情は見えなかった。くるくると巻いた髪が隠している。
金色に縁取られた輪郭のラインが倒れて、こちらを振り向く。
マミ「ダメに決まっているじゃない……!」
首を大きく振って拒否するマミさん。困り果てて、おびえている表情。
わたしはマミさんに近づき、正面に立って聞いた。
まどか「足手まといだから……?」
マミ「あなたは、魔法少女じゃないからよ。付いてきてはいけないわ」
マミ「本来、あの結界は人の立ち入る領域ではないのよ、当然でしょ?」
これで決まり、とばかりにマミさんは言い切った。
表情からおびえが消えて、一瞬、いつもの先輩としての表情に戻る。
でも、わたしは言った。「それだけですか?」
マミ「それだけで十分でしょう」
マミさんの表情は変わらない。わたしはうつむいた。
でもわたしには勝算があった。それに賭けて、わたしは口を開いた。
まどか「忘れちゃったの、マミさん?」
まどか「わたし、あの子と同じ素質があるんだよ」
まどか「わたしがマミさんを死なせない……。連れてってくれないなら、契約します!!」
マミ「バカなこと――!」
まどか「――杏子ちゃんが!」
まどか「みんな魔女と戦ってるって……言ってました。命がけで……っ!!」
まどか「なのに黙ってここで待てって言うんですか? 前にも言っといたはずですよね」
まどか「みんなが危険な目に遭ったら、契約するかもしれないって、言いましたよね」
QB「いつだって契約できるよ、まどか」
まどか「今がそのときだって、気がしてるんです。もう我慢するのはおしまい」
まどか「――さぁ、行きましょう、マミさん」
マミさんは口をとがらせて、わたしを睨んだ。わたしは気にしなかった。
わたしが手を取り、背中を押すと、マミさんは溜め息をついた。
マミ「……本当に、しょうがないわね!」
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