過去ログ - 苗木「ゲームをしようよ。闇のゲームをね……」
1- 20
263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:34:07.60 ID:m1khKCow0

会話の内容はまるでドッヂボールだ。

事あるごとに少年は自分を卑下してばかりで、会話は脱線を繰り返す。

以下略



264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:34:52.27 ID:m1khKCow0
少年は霧切にできる限りの説明をする。
夜な夜な姿を目撃されている苗木誠、その正体は、今目の前にいるこの男である事。
彼が苗木の身体を借りて事件を未然に防いでいる事。
そして、事件を防ぐ際に"闇のゲーム"という危険なゲームを行っている事。

以下略



265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:36:08.18 ID:m1khKCow0
霧切「少なくとも私は、あなたのお陰で今まで誰も犠牲にならずに済んだ、そう信じてみる事にする」

霧切「他のみんなを代表してお礼を言っておくわ。……その、ありがとう」

恥ずかしげにそう霧切が言うと、礼を言われた彼もまた気恥かしそうに苦笑する。
以下略



266:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:36:59.63 ID:m1khKCow0
霧切「……ところであなたの存在を、苗木君は知ってるのかしら?」

「とんでもない! ボクなんかが身体を借りているなんて知ったら、絶望的すぎて彼が寝込んでしまうかもしれないじゃないか!」

霧切(確かに、少なからずショックは受けるでしょうね……)
以下略



267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:37:58.70 ID:m1khKCow0
「ボクが一体何者なのか……どうしてここにいるのか……そもそも、生きているのか死んでいるのかも、わからない」

「もしかしたらボクは幽霊で、何かの拍子に苗木クンの身体に取り憑いたのかも……」

冗談にしては笑えない。しかしその可能性も否定できないほど、男の存在を含めて非現実的な事が起きすぎていた。
以下略



268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:39:03.91 ID:m1khKCow0
霧切「……他に、覚えてる事はないの?」

「覚えているのは、ボク自身の才能……"超高校級の幸運"と、ボクが何よりも"希望"を追い求めていたという事だけさ」

霧切「"希望"……」
以下略



269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:48:55.75 ID:m1khKCow0
「見ての通り、ボクみたいなどうしようもない無能がひとりで探すにここは"絶望的"に広すぎてね……」

霧切「なるほどね……あなたが言っていた"ゲーム"の意味が、やっと解ったわ」

苗木の姿をした彼が用意したゲーム。それは、彼自身の"記憶"を探す事。
以下略



270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:52:30.71 ID:m1khKCow0

「いつもなら闇のゲームは"希望"が対決する為に行う物なんだけど……」

「事情が事情だからね……今回は一種の協力ゲームみたいなものさ」

以下略



271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:53:53.84 ID:m1khKCow0
そう彼が宣言すると、すぐさま霧切は行動を開始していた。

霧切「それじゃ、まずは片っ端から扉を開けて部屋を調べていくしかないわね」

そう言うと、彼女は手始めにすぐ近くにあった扉を開く。
以下略



272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 04:54:38.92 ID:m1khKCow0
今いる場所の安全を確保しつつ、おそるおそる横目に霧切は"それ"を見た。
それは、振り子のように部屋を往復する刃だった。
まるで革命時の処刑に使われていた、ギロチンのようなそれは、悪趣味そのもので、不用意に部屋に入った愚かな侵入者の血を求めているかのようにスイングを繰り返す。

さすがの霧切も、血の気が引き、顔が青ざめる。
以下略



573Res/347.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice