過去ログ - 苗木「ゲームをしようよ。闇のゲームをね……」
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2013/09/24(火) 04:37:58.70 ID:m1khKCow0
「ボクが一体何者なのか……どうしてここにいるのか……そもそも、生きているのか死んでいるのかも、わからない」
「もしかしたらボクは幽霊で、何かの拍子に苗木クンの身体に取り憑いたのかも……」
冗談にしては笑えない。しかしその可能性も否定できないほど、男の存在を含めて非現実的な事が起きすぎていた。
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2013/09/24(火) 04:39:03.91 ID:m1khKCow0
霧切「……他に、覚えてる事はないの?」
「覚えているのは、ボク自身の才能……"超高校級の幸運"と、ボクが何よりも"希望"を追い求めていたという事だけさ」
霧切「"希望"……」
以下略
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2013/09/24(火) 04:48:55.75 ID:m1khKCow0
「見ての通り、ボクみたいなどうしようもない無能がひとりで探すにここは"絶望的"に広すぎてね……」
霧切「なるほどね……あなたが言っていた"ゲーム"の意味が、やっと解ったわ」
苗木の姿をした彼が用意したゲーム。それは、彼自身の"記憶"を探す事。
以下略
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2013/09/24(火) 04:52:30.71 ID:m1khKCow0
「いつもなら闇のゲームは"希望"が対決する為に行う物なんだけど……」
「事情が事情だからね……今回は一種の協力ゲームみたいなものさ」
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2013/09/24(火) 04:53:53.84 ID:m1khKCow0
そう彼が宣言すると、すぐさま霧切は行動を開始していた。
霧切「それじゃ、まずは片っ端から扉を開けて部屋を調べていくしかないわね」
そう言うと、彼女は手始めにすぐ近くにあった扉を開く。
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2013/09/24(火) 04:54:38.92 ID:m1khKCow0
今いる場所の安全を確保しつつ、おそるおそる横目に霧切は"それ"を見た。
それは、振り子のように部屋を往復する刃だった。
まるで革命時の処刑に使われていた、ギロチンのようなそれは、悪趣味そのもので、不用意に部屋に入った愚かな侵入者の血を求めているかのようにスイングを繰り返す。
さすがの霧切も、血の気が引き、顔が青ざめる。
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2013/09/24(火) 04:56:14.52 ID:m1khKCow0
「ゴメンゴメン……ボクは"幸運"な事に一度も罠にかかった事がなかったからね……どういうわけかボクが入っても"罠"は発動しないんだ……」
謝りながらも悪びれる様子を見せない彼に、呆れてため息をつき、皮肉を口にするしかない霧切。
霧切「……さすがは、"超高校級の幸運"ね。少し分けて欲しい位だわ」
以下略
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2013/09/24(火) 04:56:53.37 ID:m1khKCow0
開始してから、どれほどの時間が流れただろう。
様々な扉を開け、階段を上り下りし、曲がりくねった通路を通ってもなお目的の部屋は見つからないままだ。
そもそも、彼の言う"記憶の部屋"が一体どんな部屋なのか、見当すらつかないのに探すなど困難極まりなかった。
まるで、雪原の中に落としたコンタクトレンズを探し出すような難易度だと言っても過言ではないかもしれない。
以下略
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2013/09/24(火) 04:58:13.21 ID:m1khKCow0
「……時々思うんだ。もし記憶を取り戻したボクが、今以上にどうしようもなく人に迷惑をかけるだけで、何の存在価値もない絶望的に最低で最悪なヤツだったら、って……」
「いっそ、記憶なんて取り戻さない方が良いのかもしれない……」
霧切「私は……そうは思わないわ」
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2013/09/24(火) 04:59:20.67 ID:m1khKCow0
霧切「それでも、謎が解けるなら進むべき…そうでしょう?」
彼女には謎を解かなければならないという使命感があった。
それが、それこそが、霧切響子のアイデンティティだと言わんばかりに。
意志の篭った、力強い言葉に少年は賞賛を送る。
以下略
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