1:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/21(土) 01:54:03.67 ID:8ucU1b060
大学4年、夏。俺はあほだった。
生来の怠惰な性格が災いし、周囲が就職活動や卒業論文やらに精を出し過程を経て結果を出しなどしているのを横目に俺は、コンビニエンスストアのアルバイトをずるずる続けたり、サークルの連中と馬鹿騒ぎをしたり、たまの休みに朝からボンベイサファイアの瓶を片手に自室をうろうろするなど、将来性のまったくない用事に忙殺されながらも危機感はなかった。
そんな俺でも教授から呼び出され、「お前、これからどうするんだ」なんて真顔で言われるとやはり心に来るものがあって、以降の俺はアルバイトも辞め、エントリーシートや論文の作成・添削といった地道かつ重要な作業をつぶつぶ始めたかというとそんなことはなかった。
ではどうしたかというと、なんてくだくだしい前置きをするまでもない。ただ俺は逃げたのである。
といって夢見がちな餓鬼たる俺のこと。一切れのパン、ナイフ、ランプ鞄に詰め込んで飄然と旅に出たわけではない。
土曜日の夕方、俺はジーンズの尻を叩いてポケットに財布があるのを確認すると、ウィスキーかなんかの強い酒を買いに出かけたのであった。
尻に火。
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