過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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56:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:25:13.40 ID:FkLb1xlW0
運命なるものがもし、意志を持っていたとしたら、彼は子どもに違いない。
それはまさに、子どもが考えたような化け物だったからだ。
なにもかもを飲み込んで型創るそれは、絶望そのものだった。
具体的に現せるのは、その馬鹿げた大きさのみ。
街にある高層ビル一つと半分。その巨体は、今まで判明していなかった結界の頂点と同じだった。
その他は、抽象的な表現でしか現せない。
バレットに適当にぶちまけた絵の具が、やがては黒になる過程のような色合い。
そして、なにより特徴的なのはその姿かたちだ。
混沌が秩序を蝕もうとしている。有機物と無機物の融合。生と死の具現化。
そんな表現とも思えぬ表現の羅列が、次から次へと浮かんでくる。
これこそが、運命の創った化物だった。
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