過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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◆IRWVB8Juyg
[saga]
2013/09/25(水) 17:28:35.65 ID:Ui4Yzw5Ko
里美のつぶやきに店長が疑問符を浮かべる。
きらりは自身の中にある感覚をうまく言語化できないようで、じだんだを踏んで唸っていた。
里美「どういうものかはわからないけれど、よくないものだっていうのはわかるんです〜」
きらり「そうなの! あのね、すごく……むむむーってすぅ……」
店長「……よくわからないけれど、気は抜かないほうがいいってことか。2人ともありがとう」
どうあれ、必死で伝えようとする姿勢から冗談ではないということを店長も察する。
ならばもうひと踏ん張りする必要があるだろうと、座り込んでしまった身体を起き上がらせた。
――その時。ゴゥン、と。遠くから、何かが崩れ砕ける音が全員の耳に届く。
これまでも街のほうからは破砕音は確かに何度も響いてきていたが、それとは比べ物にならないような大きな音。
まるで絶望の鐘の音のような、低く恐ろしい音。思わずそちらへと全員の視線が向く。
琴歌「今のは……なんでしょう……?」
レナ「……あまりいい予感はしないわね。街に突入ってわけにもいかないけど大丈夫かしら」
奈緒「とりあえず、中のことはそっちのヒーローを信じるしかないだろ。あたし達はいけないし」
虎の姿から普段の人間へと身体を戻した奈緒が呟く。
奈緒はともかく、きらりは汚染されきった瘴気に長く触れれば身体へ異常をきたしかねない。
精密機械が働かなくなっている街の中では李衣菜と夏樹は正常に動作できそうにもない。
それがわかっているからこそ、外部での遊撃手をしていたのだ。
友人も戦っているのを知っていたから、彼女たちは信じてサポートとして動いていられる。
あとのことはそちらへ任せるべきだと、自分を納得させるためにも奈緒は状況を整理した。
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