59:ほいこーろー
2013/09/22(日) 20:50:53.78 ID:uqRi5nvh0
災素。
森羅万象の生物、その一部が宿す異能の力。
それは持ち主に大きな恩恵を与えるとともに、重い代償を課す。
「なぁ、アリス。お前の代償ってなんだっけ?」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 20:52:09.71 ID:BTQPdR0+o
石化能力
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 20:52:47.84 ID:oLU+ke/oo
あらゆる「毒」を作り出せる能力
62:ほいこーろー
2013/09/22(日) 21:01:48.26 ID:uqRi5nvh0
「ふふん。もう罠はまいてあるもんね〜だ」
コングリオの焦りを知ってか知らずか、勝ち誇る殺生狐。
「確か……あんたの能力は……」
アリスの体が急にふらつく。
いや、アリスだけではない。
63:ほいこーろー
2013/09/22(日) 21:16:35.23 ID:uqRi5nvh0
「雄介、あんた男でしょ!? こういう時はあんたがやりなさいよ! か弱い乙女にやらせるつもり?」
「はっ、都合のいい時だけ乙女になってんじゃねぇよ!」
「……」
「逃がさないわよ、睦月」
睦月はドタバタしたその場を黙ってやり過ごそうとしたが、そうは悪魔が許さなかった。
64:ほいこーろー
2013/09/22(日) 21:32:06.13 ID:uqRi5nvh0
「む、睦月ちゃんは無理しなくていいんだよ?」
わりかし悪態をついてこないからか、殺生狐は睦月には優しい。
しかし、今の睦月には、その優しさを跳ね除けられるだけの恐怖が、すぐ近くに存在していたのだ。
「やります……」
もはや、睦月の瞳からは涙が出ている。
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 21:34:57.04 ID:oLU+ke/oo
乙 普通に面白くて驚いた
66:ほいこーろー
2013/09/23(月) 08:21:53.44 ID:d9J7RKDH0
起床age
67:ほいこーろー
2013/09/23(月) 08:42:24.80 ID:d9J7RKDH0
毒漂う空気を、肺腑に吸い込んだのだ。
息を止める。それが彼女の災素の代償。
そして、その行動の後、睦月の周りを五本の刀が漂い始めた。
「そーれ、そーれ、一気! 一気!」
68:ほいこーろー
2013/09/23(月) 11:08:42.07 ID:d9J7RKDH0
ざしゅっ!
そんな鋭い音を立てて、刀は殺生狐の頬を通り過ぎる。
「い、いや、ほんとに頑張らなくていいんだよ?」
殺生狐はもはや、忠告だか懇願だかわからない言葉を流して、冷や汗をだらだらと滝のごとく流していた。
そして……。
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