過去ログ - 安価でファンタジー小説
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 20:52:47.84 ID:oLU+ke/oo
あらゆる「毒」を作り出せる能力


62:ほいこーろー
2013/09/22(日) 21:01:48.26 ID:uqRi5nvh0
「ふふん。もう罠はまいてあるもんね〜だ」
 コングリオの焦りを知ってか知らずか、勝ち誇る殺生狐。
「確か……あんたの能力は……」
 アリスの体が急にふらつく。
 いや、アリスだけではない。
以下略



63:ほいこーろー
2013/09/22(日) 21:16:35.23 ID:uqRi5nvh0
「雄介、あんた男でしょ!? こういう時はあんたがやりなさいよ! か弱い乙女にやらせるつもり?」
「はっ、都合のいい時だけ乙女になってんじゃねぇよ!」
「……」
「逃がさないわよ、睦月」
 睦月はドタバタしたその場を黙ってやり過ごそうとしたが、そうは悪魔が許さなかった。
以下略



64:ほいこーろー
2013/09/22(日) 21:32:06.13 ID:uqRi5nvh0
「む、睦月ちゃんは無理しなくていいんだよ?」
 わりかし悪態をついてこないからか、殺生狐は睦月には優しい。
 しかし、今の睦月には、その優しさを跳ね除けられるだけの恐怖が、すぐ近くに存在していたのだ。
「やります……」
 もはや、睦月の瞳からは涙が出ている。
以下略



65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/22(日) 21:34:57.04 ID:oLU+ke/oo
乙 普通に面白くて驚いた


66:ほいこーろー
2013/09/23(月) 08:21:53.44 ID:d9J7RKDH0
起床age


67:ほいこーろー
2013/09/23(月) 08:42:24.80 ID:d9J7RKDH0
毒漂う空気を、肺腑に吸い込んだのだ。
 息を止める。それが彼女の災素の代償。
 そして、その行動の後、睦月の周りを五本の刀が漂い始めた。

「そーれ、そーれ、一気! 一気!」
以下略



68:ほいこーろー
2013/09/23(月) 11:08:42.07 ID:d9J7RKDH0
 ざしゅっ!
 そんな鋭い音を立てて、刀は殺生狐の頬を通り過ぎる。
「い、いや、ほんとに頑張らなくていいんだよ?」
 殺生狐はもはや、忠告だか懇願だかわからない言葉を流して、冷や汗をだらだらと滝のごとく流していた。
 そして……。
以下略



69:ほいこーろー
2013/09/23(月) 11:39:04.29 ID:d9J7RKDH0
「ふふん、私たちに恐れをなしたようね……。雄介、睦月を連れて退散!」
「偉そうだなぁ……」
「リーダーなんだから、あたり前でしょ?」
 なにもしていないのに勝ち誇るアリス。
 雄介はそんなアリスの指示に従い、酸欠気味に倒れている睦月を背負う。
以下略



70:ほいこーろー
2013/09/23(月) 14:39:27.62 ID:d9J7RKDH0
「あら、アリスちゃんたち、いつも悪いわね」
「いえいえ、みなさんのためですから〜」
 道行くおばちゃんとにこやかな会話を交わすアリス。
 戦闘中と異なり、猫をかぶった笑顔をはっつけている。
 もちろん、彼女の戦う理由は町のみんなのためなどではない。
以下略



71:ほいこーろー
2013/09/23(月) 17:38:12.00 ID:d9J7RKDH0
「おーい、大丈夫か? 睦月〜?」
 雄介は、あまり感情のこもっていない声で睦月を気遣う。
 だが、彼は彼なりに睦月のことを心配しているのだ。
「あー、はい、大丈夫です……」
 空返事を返す睦月。
以下略



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