165:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:49:54.55 ID:on2QNH6X0
上条は随分と長話をしてしまったと銭湯へと行き、体を洗うだけ洗って待っていたインデックスを引き連れて小萌のアパートへと戻っていった。
話さなければならないことがある。
隠すようなことはしない。
インデックスは知らなくてはいけないのだから。
166:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:50:26.06 ID:on2QNH6X0
上条は心配させないようにインデックスへと優しく微笑み、
「聞く覚悟が出来たら言ってくれ、話すから」
インデックスは即答した。
167:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:51:40.44 ID:on2QNH6X0
「赤毛の魔術師と刀を持った魔術師、アイツらは必要悪の教会の人間で、一年より前のお前の友人らしい」
「私の友人?」
「そう、記憶をなくす前の」
168:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:52:20.99 ID:on2QNH6X0
「ち、違ぇよ! お前の記憶の話だっつの」
「ふぅ、先に言ってほしかったかも」
「話戻すぞ?」
169:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:53:15.04 ID:on2QNH6X0
「おい、インデックス?」
「な、なに?」
「俺なんて言ったっけ?」
170:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:53:45.81 ID:on2QNH6X0
すると、インデックスは不安げな様子で聞いてきた。
「とうまは、わたしを守ってくれるの? 助けてくれるの?」
「インデックスはどうしてほしい?」
171:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:54:25.34 ID:on2QNH6X0
「守って、ほしい……助けて、とうま」
172:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:55:09.09 ID:on2QNH6X0
す、っと上条の胸にその言葉が入り込んでくる。
理解した。
――俺はこの言葉が聞きたかったんだ。
「ああ、お前が望むのなら助けてやるよ」
173:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:58:12.99 ID:on2QNH6X0
〜第六話〜
あれから三日間、上条はインデックスと日常を暮らしていた。
普通にただただ普通に暮らしていた。
二日目の食事の際に、とある場所に上条が ”それっぽい刻印” を見つけたが。
174:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:59:22.38 ID:on2QNH6X0
「ステイルとかおり?」
「ああ。その呼び方で呼んでやれよ? よろこぶと思うぜ?」
そう言いながらドアを開けに向かう。
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