291:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:54:51.78 ID:F27PYKWo0
ステイルは手に持っていた大きな封筒を、人差し指で飛ばした。
分厚い封筒はフリスビーのようにクルクルと回転しながら上条の手元へ収まっていく。
ステイルが何やら呟いた瞬間、刃物で切ったように真横に裂ける。
292:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:55:25.81 ID:F27PYKWo0
ひらり、と上条の前に一枚の資料が飛んでくる。
「で、何だよ? 友達でも紹介すりゃネコの餌代でも貰えんのか?」
「そこ、女の子が監禁されてるから。どうにか助け出すのが僕の仕事なんだ」
293:土蜘蛛
2013/11/02(土) 15:57:04.64 ID:F27PYKWo0
遅くなったことをまずはお詫びします。申し訳ございません。
漢検に模試と忙しくて、、、
書き溜めもあまり無いので、ボチボチ進んでいきます。
ではでは、、、
294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/11/07(木) 22:46:38.08 ID:cStjQKur0
知らん間に来てた、乙ー
295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/08(金) 15:09:36.93 ID:XLH1SCPGo
乙
296:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/17(日) 17:39:34.33 ID:92yNBEuQ0
「今の『三沢塾』は科学崇拝を軸にした新興宗教と化しているんだそうだ」
つまらなそうに言うステイルに眉をひそめながらも、上条は話を促す。
「で?」
297:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/17(日) 17:40:27.42 ID:92yNBEuQ0
『吸血殺し』
その名を聞いたとたんに、上条の体の中で何かが脈動する。
――同族
そんな言葉がふと、頭をよぎる。
それを、上条は頭を振って消し去る。
298:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/17(日) 17:41:58.98 ID:92yNBEuQ0
――死徒。
吸血種の中で吸血鬼と呼ばれるモノの大部分をしめる、
様々なものが存在する中で、一番吸血鬼のイメージに合っている。
元々人であった者が、真祖や他の死徒に噛まれ吸血されたことにより変異した吸血鬼がソレだ。
299:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/17(日) 17:42:31.98 ID:92yNBEuQ0
上条は、不機嫌さを全面に出した声で尋ねる。
「で? んな話して、何がしたいんだお前は……、女の子助けにいかないのかよ? そもそも、何でその女の子を狙ったんだよ、錬金術師は」
「人間にはどれだけ努力しても、たどりつけない領域がある。それでも上に昇りたいのが人間だ。なら、どうする?」
300:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/17(日) 17:43:36.81 ID:92yNBEuQ0
ヤバい。
なんだか分からないが、この話を続けていると碌でもない事に巻き込まれそうな、そんな感覚を上条は全身で感じ取った。
「あぁ、そうか。ま、仕事がんばれ。特売あるから、またな〜」
301:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/17(日) 17:44:24.88 ID:92yNBEuQ0
その言葉に、上条は言葉ではなく殺気で答える。
そんな上条にステイルは怯むでもなく、煙草をふかす。
「君は禁書目録の『足枷』なんだよ。けどまぁ、不要なら仕方が無い。回収するしか無いね」
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