過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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143: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2014/01/12(日) 23:22:46.21 ID:JnPxx0d/0

 刻命「今からそっちに行ってあげるから、大人しく待っていなさい」

 まるで初春が分別の付かない幼女であり、そんな彼女に言い聞かせるかのような言い振りだった。
 声も裏返りそうなぐらいに、変にトーンをあげるなど、聞く人によっては気持ち悪くさえ感じさせる雰囲気を出していた。


 刻命「僕がそこに行くまでいい子にしてるんだよ、飾利」

 初春「…………」

 そんな彼に対して、何も言わず、ただこくりと小さく頷いた。
 それを見届けると、回れ右をして廊下の奥へとゆっくりと歩いて行った。
 変に急ぐことも、焦るといった素振りも見せることもなく――むしろたっぷりとした余裕を見せつけるかにさえ見えた。

 やがて、刻命の姿は廊下の奥に進むに連れて小さくなり――同時に闇に溶け込むかのように、見えなくなっていく。
 机が天井まで積み上げられている辺りで、向きを左に変えた直後――刻命の姿は完全に見えなくなった。













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