過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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61: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2013/10/24(木) 23:07:19.42 ID:BHTH2ViG0
背筋に、両方の二の腕に、鈍い痛みが走った。
落下する感覚は――なくなっている。
初春「……!?」
びっくりして、目を開ける。
視界に飛び込んできたのは、所々が割れた木張りの天井。
そして、そこからぶら下がって、ノイズを時折発しながら、無機質な光を放つ古ぼけた照明。
右手の上の方には、薄汚れたモルタルの壁と、先程まで悪戦苦闘しながら、両手で掴んでいた木の窓枠。
その下に目をやると――抜け落ちて、壁に張り付いている床の残骸と。
初春「…………」
壁から伸びる、一筋の太い梁。
そして、その梁と交差して伸びる、別の太い梁。
床の下で二本の梁の上に、初春の体は寝かされている状態になっていた。
下手に動かず、かつ梁自体が崩れることが無ければ、奈落の下に落下することは無い。
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