177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/16(月) 21:57:02.86 ID:cqJ9Zr4Ho
「ははは。どうやら私は四条君の猫には嫌われているようだね」
「……平気なのですか?」
「猫パンチは可愛らしい物じゃないか。しかし、彼は本当にどこに行ってしまったのか」
178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/16(月) 22:06:10.10 ID:cqJ9Zr4Ho
新たに分かったこと。
どうやら俺の攻撃はダメージがゼロに近い。
つまり、貴音の傍にいることが出来ても守ることはできない。守護霊みたいな存在であった。
しかし、ロケが決まったので、俺達は行くしかない。
信頼性の問題もあるが、俺だったら絶対に反対させていた。
179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/16(月) 22:06:42.48 ID:cqJ9Zr4Ho
次回で終わらせます
今年に終わらせれタラいいな
失礼しました
180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/16(月) 22:24:05.09 ID:6dqXzSMzo
おつ
181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/18(水) 11:59:27.85 ID:da0lyVCso
乙
182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:22:52.04 ID:UJA+Llojo
彼女がアイドル兼事務員も出来る。先輩事務員が窓際に追い込まれそうな噂を聞いた。
そんなどうでもいい情報が手に入るだけの日々に動きがあった。
動きと言っても貴音のロケである。そのロケは個人で行かないといけない。
流石に一人は危ないのだが、彼女がやりたがっていた食べ物系ロケである。前々から約束していたので仕方がない。
とは言っても俺も付き添いというかおまけなのである。というか、まず人間扱いされない。
183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:23:32.23 ID:UJA+Llojo
場所は北。
彼女とのロケ地である。
俺はお供であり、メインは彼女である。一応打ち合わせは前もってしておいたので、彼女が直接行ってもすぐに事は進んだ。
撮影も順調に進んだ。ただ、日数がかかるので宿泊は確定である。
部屋は一室だが、俺は動物なので入れないが、隠し招き入れられて現在彼女の部屋にいる。
184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:24:00.58 ID:UJA+Llojo
事務所的には仲間であってもなれるのはただ一人である。
全員が全員慣れる資格を持っているし、贔屓はしてない。トップに近いのはみんなである。
そうなるとファンが増える。それに俺は恐れているのかもしれない。
現在進行形で進んでいるみんなの四条貴音が完全にみんなの四条貴音になってしまうことに恐れているのかもしれない。
俺はそれを防ぐためにいる邪魔者である。
185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:24:59.97 ID:UJA+Llojo
ロケ二日目
ペットの俺はただただ遠くから見ていた。
忠誠心あると思っているらしく、関係者も別に気にしているようではなかった。
やっぱり、楽しそうにしている彼女を見るとやはりトップに導いてあげたくなる。
俺なんかといるより、アイドルをしている彼女の方が楽しく見える。以前彼女は俺といたいと言っていたが、やはりそれが最大の障壁となっているのはわかってしまった。
186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:26:23.39 ID:UJA+Llojo
ロケ三日目
違うロケである。こちらもスムーズに進んだ。
正直一人でも良かった気がする。休憩中でも彼女は輪の中心だった。
それでも最後は俺のところに来てくれた。好きな話であろうに……
187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:27:51.39 ID:UJA+Llojo
ずっと考え込んでる俺に彼女は心配そうに寄って来てくれた。
その優しさが俺の心をいじる。トップにしてやりたいが今のままでいて欲しい。
でも時間だけが過ぎる。アイドルにも時間がある。
この光景はペットに良い子良い子するいい絵である。周りからでは。
188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:28:48.49 ID:UJA+Llojo
貴音はバカだった。
二次会で大好きなラーメン巡りなのに俺のために帰ることにしたのだ。
彼女はアイドルよりも俺の方が大事なのだと思っている。確かにこの状態だとそう思われても仕方がないが、世の中はそんなことに耳を傾けてはくれない。
仮に俺がこのままで代わりのプロデューサー等社長がまた見つけてくれるだろう。
と、するならば彼女を導かせるには俺の存在が要らない。
189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:30:11.40 ID:UJA+Llojo
最終日
仕事は成功に終わり、事務所に帰ってきた。
みんなに土産話やお土産をあげている間に俺はひっそり抜け出した。
猫は死ぬ前になると主人の前から姿を消すような習慣があった気がする。
ふらふらとうろついて着いたのがあの時の神社だった。
190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:33:29.90 ID:UJA+Llojo
問題はどうやって死ぬかだ。
刃物は持ってない。餓死は時間が掛かるし、死を恐れている俺は多分逃げる。
となると、猫になったんだし神社の屋根から落っこちる。そんなアホな猫はいないが、俺はアホなんだし、いいだろう。
しかし、登れず断念した。色々考えて最後の手段が事故死だった。
この身体なら脆いのですぐ楽になれる。しかも相手からは小動物だ。被害は出ない。
191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:35:17.58 ID:UJA+Llojo
「どこに行かれるのですか?」
「……べた過ぎるだろ…」
「……もう一度言います。どこに行かれるのですか?」
192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:39:00.56 ID:UJA+Llojo
彼女は俺に抱き着いてきた。がっちりと。
そして、俺の原因を教えてくれた。答えは彼女自身が俺を世界から弾いていた。
前に真美と俺に見せてくれたよくわからない力。あれだという。
彼女も少しおかしかったようであった。病んでると言われてもおかしくはないが、というかしばらく彼女よりも他の女の人に関わっていたのが原因かもしれない。
要するに彼女だけを見て欲しかった。
193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:39:44.10 ID:UJA+Llojo
「それだと……トップにはなれない……思ったんだよ。ロケだって楽しんでくればよかったのに……」
「あなた様がいないと楽しくありません」
「それがだめなんだ。貴音はアイドルだ。振り向く相手が違う」
194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:40:17.22 ID:UJA+Llojo
契約
彼女をトップアイドルにすること
彼女の支えになること
しばらく、べたべたを控えること
195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/12/26(木) 00:41:31.32 ID:UJA+Llojo
さいごわけわからんくてごめんなさい
自分でもわけわからんかった
でも書きたいことなんとか書けてすっきりしました
転載禁止でお願いします
ここまでお付き合いしてくれた方ありがとうございました
196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/26(木) 06:19:18.82 ID:xFNXUZbPo
おつ
197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/26(木) 14:49:33.55 ID:M2TEuJSPo
乙
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