12:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 13:46:00.72 ID:yFOnK56a0
明け方の衝撃が、日中から夜にかけての悲しみと陰鬱が、五感に甦ってきた。
全身を震わせながら滂沱する梓。それに構わず、律は話を始める。
律「唯が殺された。誰かに。私はその誰かを探し出す」
13:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 13:50:13.04 ID:yFOnK56a0
女の鼻の骨を折り、男の頭を手すりに叩きつけてやった。
乗客は皆、見て見ぬ振り。関わり合いにならなけりゃ、対岸から火の粉は飛んで来ない
と思っているウジ虫共。
そうしているうちに世界中が火の粉に覆われるんだ。
14:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 13:53:14.27 ID:yFOnK56a0
『日誌 田井中律、記 2022年10月13日15時30分
やはり私達は昔のままではいられなかった。
15:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 13:57:15.70 ID:yFOnK56a0
律「目の上のタンコブがくたばってくれた安心感か? 憧れの存在を失った喪失感か?
両方ってのも有りだぜ」
澪の顔が紅潮し、奥歯がギリギリと噛み鳴らされた。拳は強く握り締められ、今にも律に
16:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:00:56.30 ID:yFOnK56a0
第二章《死の証明》
そぼ降る小雨は一向に止む気配が無かった。
広い斎場は多数の列席者で溢れ、ムッとする人いきれが10月の肌寒さを忘れさせる程だ。
平沢唯の告別式。
17:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:06:15.60 ID:yFOnK56a0
さわ子『それにしても、あなた達がプロになっちゃうなんてねー。高校時代を思い返すと、
感慨深いものがあるわ』
律『ププッ。さわちゃん、オバサンくせー』
18:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:17:07.45 ID:yFOnK56a0
唯『例えば、例えばだよ? 放課後ティータイムが全然売れなかったら、全然人気が出なかったら、
そんなの嫌だけど…… でも、もしそうなった時に、みんなで力を合わせて頑張っていったり、
励まし合ったり、そんな事で手に入る幸せや喜びもあると思う!』
19:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:20:16.66 ID:yFOnK56a0
唯『う、うん。じゃあ、これ聴いてみて。Aメロの静かな寂しい感じを強調するのにね、ドラムの
シンバルを逆回転にしてみたの』
澪『……』
20:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:23:25.14 ID:yFOnK56a0
梓『ダメですって、唯先輩! ダメですってばぁ!』アセアセ
青年1『え!? じゃ、じゃあ、こっちのちっちゃいのは本物の中野梓!?』
21:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:26:24.95 ID:yFOnK56a0
紬は神妙な面持ちで、澪は見様によっては憮然とした表情で、梓は顔を歪めて涙を流しつつ、
唯の眠る棺を運ぶ。
22:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:28:56.56 ID:yFOnK56a0
律はしばらくの間、視線を落として黙秘する純を睨みつけていたが、そのうちフウと一息吐いて、
再びコーヒーをすすった。
律「なあ、記事ってどうやって書いてんだ? 原稿用紙にサラサラッと? それとも、パソコンで
カタカタッと?」
92Res/231.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。