23: ◆XtjOmDyc46[sage saga]
2013/09/27(金) 18:59:01.45 ID:71Y1R1Gco
「そうだね。明日になっても降ってそうだよ」
「そう……はやくいい天気になると良いのだけど」
ほぅ、と、扶桑が溜息をつく。
それにつられるようにして、時雨もふぅと息を吐いた。
「ねぇ、時雨……なにか、なやみごと?」
「え!? い、いや、そんなことはないよ。いつも通りさ」
「なんだか元気がなさげに見えたのだけど」
心配そうに見つめてくる扶桑の目を誤魔化すように、時雨は精一杯笑ってみせる。
目がほんのり赤くなっていることは気付かれていないようだ。
「気のせいだよ。それに、元気いっぱいではしゃいでる僕なんて、想像できないんじゃないかな」
「それはそうかもしれないわ……私が言うのもなんだけれど」
「こ、これでも僕は元気だからね。大丈夫だよ」
元気いっぱいの自分や扶桑を想像しようにも、どうにもうまくいかない。
那珂まではいかなくとも、雷たちみたく明るいキャラクターに憧れがないわけではないけれども、どうにもうまくいかなかった。
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