3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/09/26(木) 01:02:18.32 ID:ZT2DrA0fo
「どうかしたか?」
「ううん。なんでもないよ、提督。なんとなく、そんな気がしただけさ」
「そ、そうか」
真意を見せず、ただ口元を緩めるだけの時雨に、提督はぽかんとするしかなかった。
「提督。僕の名前、知ってるかい?」
「いくらなんでも俺はそこまでボケてないぞ? 確かに、任務受領しないまま出撃させて二度手間になったことはあるけどさ」
馬鹿にするなよ、とちょっとだけ不満そうな顔で時雨に言い返す。
艦娘にどうもナメられ気味な提督としては、こんな扱いは慣れたものだったりするのだが、それでもなけなしのプライドというものもある。
慕ってくれるのは嬉しいが、一応司令官なんだぞ、と思わなくもない。
「そうじゃなくてさ。僕の名前……『時雨』の意味、知ってるかな」
「意味、か」
辞書的意味、なんてものは知らないが、なんとなくイメージしているものはある。
「ちょうど、いまみたいな雨の事か? 調べたことはないけど」
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