9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 23:19:43.39 ID:VUF0yUpA0
  
 痛いような、痒いような、気持ち悪いような、笑ってるのに泣いてるような、 
 おかしな気分になった、という「記憶」はある。 
  
 だが今のおれにはその時の感情はもう思い出せない。 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 23:25:40.12 ID:VUF0yUpA0
  
 今日はここまで 
 携帯で打ったら変な変換されてました 
  
 ×絶体絶滅 → ○絶体絶命 
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/28(土) 00:51:19.77 ID:9e2s2rd9o
 乙 
 待ってる 
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/28(土) 07:28:41.48 ID:KPBJriFTo
 乙でした 
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/28(土) 16:21:09.27 ID:uwnjQEu20
 なんか面白そう 
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/28(土) 21:19:34.71 ID:hDad05Pp0
  
 読んでくれた方ありがとう 
 続きです 
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/28(土) 21:21:11.09 ID:hDad05Pp0
  
 それからおれはもっと頻繁に村に行くようになった。 
  
 飼い狐といっても良かったかもしれない、あの頃のおれは。 
 どのみち同種の仲間がいるわけでもなかったおれにすれば悪くなかった。 
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/28(土) 21:27:17.41 ID:hDad05Pp0
  
 次の冬、激しい雪と風が吹きすさんだあの日、狼はついに動いた。 
 やつらの計画遂行は、すなわち俺と人間との奇妙な蜜月の終わりを意味した。 
  
 激しく吹き付ける雪が狼の黒い体躯を白く覆い、 
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/28(土) 21:50:43.73 ID:hDad05Pp0
  
 やつらのやり方は非常に単純だったがゆえに効果的だった。 
  
 まず一匹の狼がトリ小屋を襲った。 
 雪風除けに立てかけてあった板をどかし、網を食い破るなどやつらにとっては朝飯前。 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/28(土) 21:57:04.23 ID:hDad05Pp0
  
 村に着いたときには、狩人は赤い雪に散らばってピクリとも動かなかった。 
  
 その狩人は、いつか狼からおれを助けてくれた、あの人間。 
  
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