過去ログ - 落とし胤の一夏「今更会いたいとも思わない」
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29: ◆G4SP/HSOik[saga]
2013/09/28(土) 10:34:39.52 ID:5H8gBlq40

――――――平日のとある日


一夏「代表候補生っていうのは、国家や企業と契約して専用ISを提供してもらっている関係上、」

一夏「お呼び出しがあれば、IS学園のことは捨て置いてすぐに馳せ参じる義務があるわけだ」

一夏「俺の場合は、爺様の財閥に所属しているから、今日は平日だけど公欠をもらってこうしてここにいるけれど……」


――――――どうして、実弾を含めた特殊部隊の合同演習に参加させられているんだあああああ!?


一夏「くそ、ISの絶対防御に守られているだけだぞ、――――――俺が“特別”なのは!」

一夏「PICや脳波コントロールがなくちゃ、この実戦装備、めちゃくちゃ重い! アサルトライフル自体が重いのに、弾の1発1発がずっしりと重い!」

一夏「はあはあ…………目標ポイントに到着…………!」ゼエゼエ

爺様「精が出ているようだな、孫ぉ」

一夏「――――――会長!?」

一夏「これはいったいどういうこと!? 社交界のセレブ、そしてただの学生の俺がどうして硝煙臭い世界に放り込まれなくちゃいけないんだ!」

爺様「許せ。高いIS適性を持ち、こちらの内情を知るISドライバーのお前にしか適任者がいなくてな……」

爺様「それに、様々な意味で“特別”なのだからやっておいて損はないはずだぁ」

一夏「確かにそうだけれども、人殺しになるつもりはない……」

爺様「――――――儂は人殺しだ」

一夏「…………はい?」ゼエゼエ

爺様「誰かによって環境を変えられるということがぁ、すまないと思うことがぁある」

一夏「…………確かに直接的に人を殺めることはなくても、生きる希望を失わせて悲惨な末路を辿らせることも罪だと主張することは容易いよな」

一夏「それが、人の上に立つ者ならば尚更…………」ゼエゼエ

一夏「それで、『白式』のデータだけならともかく、今回の演習における俺のデータまで取って何をするつもりなのさ?」

爺様「お前のことはただ単に趣味だ。儂の孫がどれほどのものか、興味がある」

一夏「…………それだけじゃないように思うけれど」

一夏「あ、――――――小休止は終わり? それじゃ、行ってきます」

爺様「ああ、気をつけてな」

一夏「…………白々しい」

爺様「フッ」




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