過去ログ - 落とし胤の一夏「今更会いたいとも思わない」
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4: ◆G4SP/HSOik[saga]
2013/09/28(土) 09:55:52.43 ID:mq5otnXP0

爺様『――――――ただし、姓を改める必要はない』

一夏『ど、どういうこと……? 養子になったら普通 義父の――――――』

爺様『すでに織斑千冬は“ブリュンヒルデ”としての名声を得ており、“世界のオリムラ”として認知されている』

爺様『そのネームバリューをわざわざ失わせる意味はぁ無い』

一夏『――――――くぅ、それを俺が…………』

千冬『何度も言わせるな。家族を守ること以上に尊いものはない』

一夏『つまりこれで、千冬姉は俺のためにドイツ軍で働くことになって、俺は財閥の会長の養子となって…………」

一夏『――――――どうすればいい?』

爺様『もちろん、儂の後継者として教育を受け、儂を支えてくれ』

爺様『そして、お前も家族を守れるだけの力を蓄えろ』

一夏『――――――!?』

千冬『………………』

一夏『ねえ、千冬姉はいつ知り合ったの?』

千冬『最初からだ。あの二人の生活を追跡していて、私たちが捨てられた時にいろいろ手を差し伸べてくれた……』

一夏『そうか。そうだったんだ…………』

爺様『納得してもらえたかな?』

一夏『わかった、わかりました』

一夏『……最後に訊いていいですか?』

爺様『良かろう』

一夏『俺は両親のことなんて知らない……知りたくもない……』

一夏『財閥の跡取り息子だったか、箱入り娘だったかは知らないけど、』

一夏『駆け落ちした末に生まれた俺たちのことを捨てたような男と女だ!』

一夏『そんな二人の落とし胤の俺でいいのか……?』

一夏『本当は知っているんでしょう! 二人の行方ぐらい!』

爺様『――――――今はお前が居る』バサッ


――――――お前しかいない。


一夏『あ…………』



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