過去ログ - 落とし胤の一夏「今更会いたいとも思わない」
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◆G4SP/HSOik
[saga]
2013/09/28(土) 10:02:08.53 ID:5H8gBlq40
そして俺とIS学園の接点は、去年のオープンハイスクールの時のこと――――――。
第一線を退いてIS学園の教員として勤めている千冬姉を労うために訪れた時のことである。
今の状況と同じように俺以外に女性しかいない見学客の中に紛れていろんな視線を浴びながら、
千冬姉たちの仕事振りを実際に見聞きして一日をIS学園の見学に費やし、もう二度と来ることもないだろう学園に来た記念としてISに触れた時だった。
一夏『…………あ、あれ』
千冬『こ、これは――――――!?』
山田『お、織斑先生!?』
千冬『――――――緘口令を敷く! 幸いオープンハイスクールも終了間近で、私たちしか人がいない』
千冬『一夏、すまないが本当にISを動かせたとしたら――――――』
一夏『あ、ああ……わかったよ、千冬姉』
一夏『まさか、このままIS学園に入学なんてさせられないよね…………』
こうして俺は、IS適性:Aランクの優秀な素質が判明し、爺様と学園側との間の半年に渡る討議の末にIS学園の入学が決定したのである。
本来ならば名門校に入れられており、こうして貴賎が交わる場所に降り立つこともなかったことだろう。
ちなみに、俺が“世界で唯一ISを扱える男性”と公表されたのは、つい最近である。
それと同時に、爺様の財閥の株価や日本円の為替相場が急上昇し、世界中で連日のように俺のことがニュースで取り上げられるようになった。
記者会見もしたのにインタビューで同じ内容を何十回言わされたことか…………
とにかく俺は経済的な側面から見ても、俺自身の存在の大きさを自覚することとなる。
しかし、俺が爺様の養子となった時と同じく、この編入に対して完全に納得できたわけではなかった。
こうやって俺の意思を無視して環境を変えられるのはこれで2度目である。
いくら貴重な体験とは言え、同性の仲間が居ないのも少しばかりきつい。
また、俺はセレブの世界に来てわずか数年とはいえ、その感覚に慣らされて久しいので、庶民感覚の欠如が心配された。
とにかく、昔の感覚を掴みつつ爺様の子と恥ずかしくない振る舞いをしないといけないという、
相反するような要求に対する不安と葛藤があったので自分の立居振舞には気を遣いっぱなしだった…………
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