過去ログ - 狛枝凪斗「VSディスペライザーpart.1」 -SS速報VIP

過去ログ - 狛枝凪斗「VSディスペライザーpart.1」

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1:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:24:28.15 ID:PJ8Neh+ho

罪木蜜柑「カムクライズルは笑わない」
tsukurimonogatari.com

及び七海千秋「夜を視るもの、セブンス・シー」
tsukurimonogatari.com

の続きになります。ちなみにpart2はありません。このシリーズはこれで完結です。今回趣味のネタやパロ多し。

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2:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:25:05.73 ID:PJ8Neh+ho

　プロローグ　無貌の男

www.youtube.com

3:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:25:32.07 ID:PJ8Neh+ho

その人には、顔がありませんでした。身長180cmほどの、これといった特徴のない、私と同年代の男の子。

「やあ、罪木蜜柑。お前と友達になりたいんだ」

4:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:26:01.89 ID:PJ8Neh+ho

　チャプター１　ボヘミアン・ラブソディ

www.youtube.com

5:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:26:30.21 ID:PJ8Neh+ho

　……勘違いされがちっすけど、唯吹は王道とか定番っていうのを馬鹿にしてるわけじゃないっすよ。ただ、それとはちょっと違ったところにやりたい音楽があるってだけで。そっすね、クイーンなんかも良く聞くっすよ。

　一番好きな曲っすか……難しい質問っすね……。あのね、唯吹は、クイーンって凄いバンドだなーって思うんっす。曲よりかも、バンドとしての在り方が。

6:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:26:57.25 ID:PJ8Neh+ho

　　　　　　　　　　　　　『それは違うよ』

7:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:27:26.39 ID:PJ8Neh+ho

「……討論、同意、回答、助言、耳障りの良いコピー……どれもただのお喋りさ♪」

　――ボク、狛枝凪斗は今、電車に揺られている。とはいえ、別に旅行とかそういうんじゃない。単に、毎日繰り返している通学。その帰り道に過ぎない。

8:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:28:02.27 ID:PJ8Neh+ho

「いやいや、普通の高校生が銃持ってたらそれだけで誰でもビビるでしょうに」

　突然、横から声をかけられた。びっくりして見てみると、いつの間にか、隣に女の子が座っていた。たぶん同じくらいの年だろうけど……ちょっと化粧がケバくてよくわからない。いわゆる、ギャル系の娘だ。もちろん、知り合いじゃあない。

9:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:28:30.55 ID:PJ8Neh+ho

　（なんで、こいつはボクの能力のことを知ってるんだ！？）

　それは当然の疑問だった。今までの人生で誰にも話したことがない、ボクの一番の秘密――それは、人の”絶望”が見えるという能力――

10:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:28:57.53 ID:PJ8Neh+ho

「もー、センパイ。そんな顔しないでくださいよぉ。私はセンパイを助けに来たんですから！」

「き……キミみたいな後輩を、持った覚えはないよ」

11:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:29:25.70 ID:PJ8Neh+ho

「……ふっ、くうっ……！」

　なんとか体を引き起こすと、彼女の手を払い、指を引き抜く。

12:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:29:55.69 ID:PJ8Neh+ho

「……続けろよ」

「だからぁ、私が”絶対的な絶望”になるためには、”絶対的な希望”を倒さなくちゃいけないんですよぅー。そこで、センパイには”超高校級の希望”になってもらうことにしました！　そのために、ちょっと私の能力をセンパイに貸しちゃいます！」

13:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:30:24.85 ID:PJ8Neh+ho

「――おい、狛枝？」

　ふと気がつくと、ボクは希望ヶ峰学園の校門の前に立っていた。どうやら、さっきのは夢だったらしい。悪い白昼夢だ。

14:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:30:56.50 ID:PJ8Neh+ho

「……おい、お前、本当に大丈夫か？　体調が悪いんだったら、罪木に見てもらえよ。ほら、ちょうど来たみたいだしさ」

「いや、そんな。罪木さんはキミと一緒に居たいんじゃないかな？　邪魔する気はないから、行っておいでよ」

15:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:31:22.68 ID:PJ8Neh+ho

「でもアンタ、本当に顔色悪いわよ？　体調悪いんだったら、保健室に行きなさい。連れてってあげるから」

「いや、本当にだいじょ……」

16:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:31:50.53 ID:PJ8Neh+ho

（さっきのは、夢じゃなかったのか？）

　そう自分に問いかけてみるものの、答えは出ない。ただ、わかっていることが一つあった。自分には、その穴を拡げることができる――言葉の弾丸を、打ち込むことで。

17:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:32:18.64 ID:PJ8Neh+ho

　　　　　　　　　　　　　『それは違うよ』

18:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:32:48.86 ID:PJ8Neh+ho

「――えっ？」

「小泉さんだって、女の子なんだから……辛いことがあったら、泣いてもいいと思うよ？」

19:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 15:33:16.23 ID:PJ8Neh+ho

とりあえずここまで。続きは夜にでも

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/07(月) 17:47:28.64 ID:sVq+hbRDo
やっぱ雰囲気いいな
乙です

21:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/10/07(月) 17:58:35.32 ID:PJ8Neh+ho

　チャプター２　罪の日々、生くる

www.youtube.com

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